研究課題/領域番号 |
19K22867
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
橋本 直己 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (70345354)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 拡張現実 / 人間拡張 / 重さ錯覚 / 仮想現実 / VR心理 / 視覚イメージ / 拡張現実感 / プロジェクションマッピング / 心身相関 / 潜在能力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,映像コンテンツに溢れる昨今の社会において,現実を越えた様々な映像表現に対して,人々は既に強いイメージを獲得していることに着目する.例えば,映画中のヒーローが必殺技を繰り出すときの映像表現は,それが強さを象徴するイメージとして多くの人に記憶されている.本研究では,このような既得の視覚イメージに基づき,プロジェクションマッピングによって自身の体を変貌させたり演出したりすることで,特別な訓練を必要とすることなく自身の潜在能力を自在に解放し(心身相関効果),日常での運動や行動において適切な能力を引き出せる手法を実現する.
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研究成果の概要 |
本研究では、映像コンテンツ中に登場する既知の視覚イメージを利用して、実世界における自らの身体に対する認識を改変し、心理面および運動能力面において自分自身を拡張する手法の確立を目指す。近年普及が進む視覚を利用したVR技術は、娯楽やトレーニングといった応用を越え、体験後の人々の心理や行動に深い影響を与えることが示されつつある。本研究では、人々が既に獲得している、映像に対する強い視覚的イメージに基づき、プロジェクションマッピングによって自身の体を変貌させたり演出したりすることで、特別な訓練を必要とすることなく自身の潜在能力を自在に解放し、日常での運動や行動において適切な能力を引き出す手法を実現する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における、実世界での身体イメージ改変が生み出す効果の積極的活用は、映像投影による未踏な効果の体現であり、非常に挑戦的な課題である。また、それを広範囲で利用可能にする身体装着型の映像投影技術の構築は、映像演出の新たな可能性を切り開く重要な枠組みとなる。視覚イメージがもたらす身体への効果とその提示技術を同時並行的に研究することは、得られた知見を迅速に社会に還元する上でも非常に効果的であり、また双方の特徴や制約を踏まえた上での、効率的かつ効果的な検討が可能になるため、非常に有意義なアプローチである。
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