研究課題/領域番号 |
19K22889
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分62:応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
石垣 陽 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 特任准教授 (50723350)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 医療機器 / モノづくり / 途上国 / 感受性期間 / 斜視弱視 / シリアスゲームス / エデュテイメント / 弱視 / ゲーミフィケーション / 遮蔽法 / ホワイトスクリーン / タブレット / 偏光 / リハビリ / 小児弱視 |
研究開始時の研究の概要 |
小児弱視が多発(年間83万人)するインド国において、テレビ・スマホを用いたビデオゲームで「遊ぶ」ことにより視覚野を効果的に刺激し、短期間で弱視を治療するためのシステム開発と実証を行う。これによって、ゲーミフィケーション(ゲームで遊ぶこと)によって自然と効果的な治療が達成できるような、新しい医療の在り方を切り開くことに挑戦する。研究実施に際して、インド側では地域中核眼科病院から2名の眼科医が協力し、現地医師の監督下で臨床試験を行う予定である。
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研究成果の概要 |
健眼からは映像がホワイトアウトされたままだが、弱視眼からは映像を見ることができる特殊なスマホ及びLCDプロジェクタを実現した。スマホのコア技術として、タッチパネルの円・楕円の偏光フィルタ特性を生かしたサングラスの開発に成功した。またプロジェクタのコア技術として、各色がP偏光及びS偏光の波長特性に依存しない特性のある無偏光ダイクロイックプリズムの制作に成功した。 弱視訓練ゲームをインストールした特殊LCDの試作品をインド側の協力者に提供し、小児弱視患者を中心に臨床試験を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲームで遊ぶことにより視覚野を効果的に刺激し短期間で弱視(amblyopia)を治療する世界初の実証に挑戦した。本研究で開発された特殊LCD技術により、新しいゲーム型治療装置の基礎技術が開拓され、視能学やスポーツビジョン、リハビリへ新しい応用展開が期待できる。臨床試験からは一定の効果が確かめられ、その結果は現在、学術論文として投稿中である。また、インドなど弱視患者の多い途上国での効果的な治療法の確立が期待される。
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