研究課題/領域番号 |
19K22905
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分63:環境解析評価およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
ヨサファット・テトォコ S・S 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (40396693)
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研究分担者 |
難波 一輝 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (60359594)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 合成開口レーダ / マイクロ波リモートセンシング / マルチビーム / SAR画像信号処理 / アレーアンテナ / マイクロストリップアンテナ / 多ビーム / リモートセンシング / 高解像度 / 画像 |
研究開始時の研究の概要 |
環境リモートセンシング用のセンサとして人工衛星及び航空機に搭載している地球環境観測用の合成開口レーダ(SAR)センサは全天候型で、昼夜を通した観測が可能である。近年、都市インフラの劣化、災害の前兆、被災地の観測のために、より詳細な空間分解能のSAR画像が必要となった。本研究はSAR画像の高解像度化のため、前方・後方ビームを追加することによりアンテナのビーム幅を拡大し、アレー統合共用RF送受信機による多ビーム合成開口レーダ(MB-SAR)システムを開発する。本研究では、MB-SARの概念設計を行い、アンテナとRFシステム、SAR画像処理コードを開発する。
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研究成果の概要 |
合成開口レーダ(SAR)センサは全天候型で、昼夜を通した観測が可能な環境観測用のセンサである。本研究では、SARのマルチビームによるSAR画像の高解像度化をする目指である。ここで、マイクロストリップアレーと広帯域なアレー統合共用RF送受信機による多ビーム合成開口レーダ(MB-SAR)システムを開発した。2019年度~2021年度に概念設計、MB-SARシステムの構築、送信機用の30dBm増幅器、-43.8dBmの受信信号LNA、マイクロストリップアレーアンテナを実現した。このシステムが実際に電波無響室内の送受信実験で性能確認ができた。この研究成果がIEEE TAP、JSTARS等に掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、多ビームの高解像度合成開口レーダ(SAR)システムを実現するため、アレー統合共用RF送受信機による多ビームSAR(MB-SAR)を提案した。研究期間内に4チャンネルのMB-SARで4つ(当初3つ)のビームを実現して、4つの方向からSAR画像信号処理で取得されたSARセンサの生データ(バイナリデータ)を統合させた。また、仮想的に合成開口幅を拡大ならびにSAR画像の高解像度化に挑戦した。将来、このビーム数を増やし、アジマス方向とレンジ方向の高解像度化と観測幅の拡大により詳細かつ高精度に環境観測や災害監視が可能になることから、この研究は大きな要素を含む試みの芽生え期にある。
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