研究課題/領域番号 |
19K22941
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小玉 哲也 東北大学, 医工学研究科, 教授 (40271986)
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研究分担者 |
山口 匡 千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (40334172)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | リンパ節転移 / 転移 / 解剖 / 血流欠損 / 転移理論 / リンパ節 / 全身転移 / センチネルリンパ節 / 遠隔転移 / 血行性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では, リンパ節介在血行性転移理論の実験的検証を目的とする.この理論では, 腫瘍細胞が輸入リンパ管からリンパ節の辺縁洞に侵入する段階において, 辺縁洞を貫通する静脈に浸潤し, 腫瘍細胞は血行性として遠隔臓器に転移するものと考える. 実験では, リンパ節腫脹マウスを用いて, リンパ節に転移を誘導し, この転移を来たしたリンパ節内の腫瘍細胞の動態を3D蛍光顕微解析および病理像で解析する.
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研究成果の概要 |
本課題は, センチネルリンパ節が遠隔転移の起点になり得ると考えるリンパ節介在性血行性転移理論を実験的に検証するものである. 本研究成果は以下の2点に要約される. (1) リンパ節転移の初期段階において血流欠損が形成される. (2) 頭頸部がん患者のリンパ節病理像を精査し,リンパ節被膜を貫く穿通枝の存在を確認した. リンパ節介在血行性転移理論とは, 腫瘍細胞がリンパ節の辺縁洞に転移・増殖した初期段階における血行性転移を示す. 今後は, 本理論の実験的事実の積み上げが必要である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は, 本理論が適用される転移リンパ節のステージを明らかにした. 本理論に基づきセンチネルリンパ節からの遠隔転移を予防するには, 原発巣が確認された段階で, 原発巣周囲に確認される全てのリンパ節に対して予防的治療を実施することが求められる. 本研究成果は, 本理論の学術的根拠ならびに転移初期段階にあるリンパ節の予防的治療の理論的根拠を提示するものである.
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