研究課題/領域番号 |
19K23021
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0101:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 実践女子大学 |
研究代表者 |
串田 紀代美 実践女子大学, 文学部, 准教授 (80790906)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 伊藤道郎 / アーニー・パイル劇場 / 東洋舞踊 / 民族舞踊 / ステージ・ショウ / テイコ・イトウ / 伊藤祐司 / オリエンタルダンス / 日本民族舞踊の研究 / 東洋の表象 / 演出の戦略 / ダンス・アーカイブ / 日本劇場 / トランス・ナショナル |
研究開始時の研究の概要 |
舞踊創作や上演に関する有形無形資料が軽視され、舞踊家の実態調査が進んでいない。ダンス・アーカイブ構築の観点から、日本独自の進歩を遂げた「洋舞」先駆者の生涯にわたる活動実態の把握が急務である。 本研究は、洋舞草創期における日本独自の創作舞踊の原点を再評価するため、米国を中心に活躍した舞踊家・伊藤道郎の生涯にわたる活動を日米の現存資料から明らかにすることである。従来、研究の対象外と見なされてきたアーニー・パイル劇場における伊藤道郎の活動実態の把握に加え、義妹テイコ・イトウに関する調査を日本と米国で行う。同時に、洋舞が日本に定着し占領期を経てモダン・ダンスへと移行する過程を歴史的に検証する。
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研究成果の概要 |
これまで史実的根拠が不明で実態把握が困難であった占領期アーニー・パイル劇場に着目し、内部機構、興行システムの内実を解明した。日本側舞台製作部の中心的役割を果たした舞踊家・振付家・演出家の伊藤道郎(1893-1961)が1946年から1948年に関与した作品を特定し、劇場専属舞踊団の育成と演出戦略との関連性を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アーニー・パイル劇場の日米の各運営形態と内部機構、興行システムの内実を明らかにし、伊藤道郎の上演基盤となった日本側舞台製作部ならびに劇場専属舞踊団の指導育成に関する資料を整理し、日本演劇史に位置付けた。さらに日米で活躍した伊藤道郎の資料の多様性を多角的視野から考察するため、米国人研究者と協働的に調査研究を行うとともに、20世紀の日本の洋舞草創期に国内外で活躍した舞踊家のダンス・アーカイブ構築化を進めた。
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