研究課題/領域番号 |
19K23267
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松隈 俊佑 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 特定研究員 (30844550)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 地域研究 / アフリカ / 在来知 / 在来性 / タンザニア / エチオピア / 国際協力 / 社会開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,途上国における住民参加型の開発実践について,地元の住民が,外部から導入される知識や技能をどのように受け止めてこれに反応し,在来の知識や技術,社会組織をいかに再編しながら地域社会を発展させようとしているか,その社会動態を総合的に分析する.開発実践の現場で長期にわたるフィールドワークを行い,在来知・技術の伝達,在来の社会組織の再編,外部環境の変化について参与観察と聞き取りを通して調査する.
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研究成果の概要 |
住民参加型の開発実践を通して外部から導入される知識や技能を,地元住民がどのように受け止めてこれに反応し,在来の知識や技術,社会組織を再編しながら地域社会を発展させようとしているか,その社会動態を分析することを目的とした.本研究は,タンザニアで過去に実施された道路整備事業を丁寧に分析し研究を行うと同時に,エチオピアの地方社会にて,これまでの道路整備事業や,村の住民の自主的な道路整備について参与観察と聞き取りを行った.現場では,地域住民が新たな技術や実践に戸惑いながらも時間をかけて受容して,やがて積極的な活用を試みる動態が明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に開発実践は,設定した目標の実現を目指すが,それに付随してさまざまな社会変化を誘発する作用をもっている.そしてこうした社会動態を詳細に把握・分析した研究はごく少数にかぎられている.開発事業の評価の多くは,開発アクターの体験談や失敗談,または外部の評価者による単発の参与観察や短期の聞き取り調査の結果など,ごく限定された情報を分析している.本研究では,調査者が,当事者=開発実施者としてプロジェクトに関与しながら,日本と現地双方の開発実施者に対する参与観察や聞き取り調査を進めると同時に,開発対象となる農村部での長期にわたるフィールドワークによって社会動態を解明する点に大きな特色がある.
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