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色字共感覚における共感覚色と物理色の脳内表象の比較

研究課題

研究課題/領域番号 19K23362
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0110:心理学およびその関連分野
研究機関関西学院大学 (2020)
京都大学 (2019)

研究代表者

濱田 大佐  関西学院大学, 理工学部, 助教 (70851236)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード色字共感覚 / 共感覚色 / 物理色 / 色感度 / fMRI / デコーディング
研究開始時の研究の概要

色字共感覚とは、通常の物理刺激の入力を介さずに、文字の知覚によって色の体験を生じさせる現象である。色字共感覚の存在は、文字に結びつく特定の色(共感覚色)と通常の物理刺激によって生じる色(物理色)がそれぞれ異なる入力経路から生じていることを示唆する。もし共感覚色と物理色の間で共通に起こる脳活動・脳領域があるならば、その脳活動・脳領域は物理刺激を媒介しない主観的な色認知を反映している可能性を示唆する。本研究では、デコーディングの手法を応用して、共感覚色と物理色の脳表象を比較して両者に共通する神経基盤を検討する。

研究成果の概要

色字共感覚とは、文字の認知によってある特定の色(共感覚色)の体験を生じさせる現象である。本研究では、共感覚色の選択・決定に物理色感度が寄与する可能性に着目し、共感覚色になり易い色となり難い色に区別して物理色感度との対応関係を検討した。実験の結果、共感覚色と物理色感度が対応することが明らかとなった。この結果は、物理色の弁別特性が、共感覚色になる色とならない色の選択・決定を調整していることを示唆する。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、共感覚色の規定因の検討に際して知覚特性に着目した点にある。共感覚色の決定に関するほとんどの先行研究は文字要因からアプローチしている。例えば、文字の形態や音韻の類似性が共感覚色の類似性に影響することが示されている。しかし、文字要因からの検討だけでは共感覚色の決定のメカニズムを説明することは困難である。本研究では、共感覚色と物理色感度に対応関係があることを明らかにした。この結果は、物理色感度が共感覚色になる色とならない色の選択・決定を調整する可能性を示す。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Association between synesthetic colors and sensitivity to physical colors changed by type of synesthetic experience in grapheme-color synesthesia2020

    • 著者名/発表者名
      Hamada Daisuke、Yamamoto Hiroki、Saiki Jun
    • 雑誌名

      Consciousness and Cognition

      巻: 83 ページ: 102973-102973

    • DOI

      10.1016/j.concog.2020.102973

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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