研究課題/領域番号 |
19K23370
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 江津子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60424313)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 線条体 / コリン作動性介在ニューロン / 老化 / 加齢 / アセチルコリン |
研究開始時の研究の概要 |
線条体アセチルコリン作動性介在ニューロンは、線条体内唯一のアセチルコリン修飾源であり、加齢に伴いニューロン数の減少が見られ、認知機能の低下にかかわることが指摘されている。加齢によるアセチルコリン作動性介在ニューロンの生理学的特性・神経ネットワークの変化は、認知機能低下の生理心理学的メカニズムを知る上で重要であるが不明な点が多い。本研究は、脳スライス標本を用いた電気生理実験から、線条体アセチルコリン作動性介在ニューロンの発火特性や静止膜電位の変化、シナプス伝達などの指標を介して線条体内アセチルコリン性修飾の加齢変化を解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
加齢における線条体コリン作動性介在ニューロンの変化を検討した。幼弱マウス(生後2週齢)に比べ、生後発達においてコリン作動性介在ニューロンの自発頻度が有意に上昇した。一方で若齢マウス(生後2か月齢)に比べて老齢マウス(生後12か月齢)では自発発火頻度が減少する傾向が見られた。活動電位の閾値、後過分極、sag ratioは発達過程において変化が見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化社会において、加齢に伴う認知機能低下は社会的問題のみならず個人のQOLを左右する。大脳基底核の線条体アセチルコリン性介在ニューロンは、線条体内唯一のアセチルコリン修飾源であり、加齢に伴いニューロン数の減少が見られる。この減少は、認知機能の低下にかかわることが指摘されている。しかし、加齢によるアセチルコリン性介在ニューロンの生理学的特性・神経ネットワークの変化は、認知機能低下の生理心理学的メカニズムを知る上で重要であるが、不明な点が多い。本研究は、脳スライス標本を用いた電気生理実験から、線条体アセチルコリン性介在ニューロンの発火特性生後発達および加齢において変化することを明らかにした。
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