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呼吸波形を用いた「経験にありのままに気づく能力」の生理指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K23381
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0110:心理学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

藤野 正寛  京都大学, オープンイノベーション機構, 特定助教 (90850743)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードマインドフルネス / ありのままに気づく / 抑制 / 生理指標 / 呼吸変動 / 情動調整課題 / 単純接触効果 / 価値低減効果 / ポアンカレプロット / 呼吸波形 / バイオマーカー
研究開始時の研究の概要

今この瞬間の経験に受容的な注意でありのままに気づくマインドフルネスが、人々のウェルビーイングの改善・向上に貢献することが知られている。そのような効果を実現するためには、対象となる症状に対して抑制することなくありのままに気づくことが大切であると考えられている。しかし、経験にありのままに気づいているのか抑制しているのかという内的体験を客観的に測定する指標が確立されていないという問題がある。そこで本研究では、マインドフルネスの状態を把握するための呼吸波形を用いたバイオマーカーを開発することを目的として、認知心理学実験および生理心理学実験を実施する。

研究成果の概要

マインドフルネス実践法では、経験に対して抑制することなくありのままに気づいていることが重要である。しかし、それを測定できる生理指標や情動調整課題が開発されていなかった。そこで、自然な呼吸に注意を向けると呼吸が不自然になるという現象に注目して、そのような呼吸変動を用いた生理指標を開発した。また、妨害刺激を抑制すると妨害刺激に対する選好度が低下するという現象に注目して、妨害刺激に対する抑制の有無を測定できる情動調整課題を開発した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、経験に対して抑制することなくありのままに気づいていることに関わる生理指標や情動調整課題を開発した。今後、これらを活用することで、マインドフルネス実践法による情動調整の心理・神経メカニズムの解明に貢献することが期待できる。また、マインドフルネス実践法を用いた介入を実施する際に、参加者の経験にありのままに気づいている能力を把握することで、有害事象が発生するリスクを抑えることに貢献できる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 集中瞑想および洞察瞑想による情動調整―高田論文へのコメント―2020

    • 著者名/発表者名
      藤野正寛
    • 雑誌名

      心理学評論

      巻: 63 ページ: 216-222

    • NAID

      130008071839

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 身体感覚と感情―身体を通して心へアプローチする脳科学的なメカニズム2020

    • 著者名/発表者名
      藤野正寛
    • 学会等名
      第42回日本アーユルヴェーダ学会大阪研究総会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ありのままに気づくことの心理・神経メカニズムと可能性2020

    • 著者名/発表者名
      藤野正寛
    • 学会等名
      第19回日本トラウマティック・ストレス学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ポジティブ心理学とマインドフルネスの接点―脱中心化の視点からの検討2020

    • 著者名/発表者名
      藤野正寛
    • 学会等名
      日本心理学会第84回大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 呼吸変動を用いた「経験にありのままに気づく能力」のバイオマーカーの開発2020

    • 著者名/発表者名
      藤野正寛, 上田祥行, 野村理朗
    • 学会等名
      日本心理学会第84回大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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