研究課題/領域番号 |
19K23472
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0204:天文学、地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
塩田 大幸 国立研究開発法人情報通信研究機構, 電磁波研究所電磁波伝搬研究センター, 研究マネージャー (90462192)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 太陽風 / 太陽磁場 / シミュレーション / ひので / 太陽コロナ / 太陽磁場観測 / 数値シミュレーション / 適合格子法 |
研究開始時の研究の概要 |
光球の対流運動により光球の磁場分布は時事刻々と変化する。それに応じて上空のコロナが加熱され・太陽風が形成されるが、その様子は大局的な磁場構造によって異なる。これは光球の対流運動で生じるエネルギーが磁場を介して上空に輸送・散逸される過程の性質が磁場の構造分布によって変わるためであるが、具体的な過程は明らかになっていない。本研究では、微細磁場構造がコロナ加熱・太陽風加速に果たす役割を調べるために超高解像度の全球磁気流体力学シミュレーションを行い、光球からのエネルギー輸送と上空での散逸過程が全球規模の磁場分布の違いによってどのように異なるかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
第24太陽活動周期及び第25太陽活動周期(2019年12月-)の上昇期の期間について、太陽全体のの磁場分布、コロナ撮像観測、惑星間シンチレーション(IPS)観測との比較から、高速太陽風が流出するコロナホールが拡大縮小する過程、これらが全て連動して変動する様子を明らかにした。ひのでによる太陽極域磁場観測データベースを整備し、2022年より公開を開始した。磁力線に沿った1次元のWave/Turbulence-driven MHD simulationおよび観測との比較により、高速太陽風における波動・乱流による加速重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コロナ加熱・太陽風加速問題は未だ決着がついていない太陽物理学の最重要課題であるとともに、さらには太陽以外の多様な天体に共通の天体物理学にとっての重要課題でもある。また太陽風は、宇宙天気じょう乱の主要因として私たちの社会にも影響を及ぼす現象である。そのため、高速太陽風の形成過程の解明その分布の予測モデルの精度向上は宇宙天気予報にとって、非常に重要な課題である。本研究では、その理解を進めるためデータとして重要となる太陽の極域磁場観測データを整備するとともに、コロナ加熱・太陽風加速問題における太陽微細磁場構造の役割についての理解を進めた。
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