研究課題/領域番号 |
19K23497
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0301:材料力学、生産工学、設計工学、流体工学、熱工学、機械力学、ロボティクス、航空宇宙工学、船舶海洋工学およびその関連分野
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
鎌田 慎 明治大学, 理工学部, 助教 (20847016)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | MEMS熱センサ / 微小液滴 / ナノ粒子 / マイクロ熱流体 / 熱物性 / インライン分析 / 反応制御 / 光学計測 / 熱工学 / 液滴ベースマイクロ流体 / MEMS / 液滴単位マイクロ流体 |
研究開始時の研究の概要 |
微小液滴を用いたマイクロ流体技術はpL~nLという極微量を単位とする分析や高品位な合成への利用が期待されており,実用化には微小な液滴の情報を高速に取得する技術が肝要となる.本研究ではMEMS熱センサを適用し,液滴サイズや生成速度に対して高い空間分解能・応答性および温度分解能を兼ね備えた計測基盤を構築する.さらに,取得される温度および伝熱特性を液滴内の合成反応へリアルタイムにフィードバックする系など,微小液滴モニタリングに基づく新たなマイクロ熱流体システムを創出する.
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研究成果の概要 |
微小液滴内では均一な濃度・温度場が形成されるため,これを利用した高品位な反応合成が期待される.本研究では,マイクロ流路内微小液滴をリアルタイムにモニタリングする熱センサを開発し,これを液滴内反応制御へ適用することを目標とした.本申請課題では,薄膜測温抵抗体による熱センサの試作,微小液滴形成技術の確立,合成制御対象の実験的検討と分析技術の開発に取り組み,目標実現に向けた各要素技術の基礎的研究を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,提案する熱センサ試作し,センサ表面に物性の異なる液滴を滴下した際に,短時間(1秒以内)に識別可能であることを確認した.また,マイクロ流路内でpL~nL液滴を形成する装置を構築し,安定した液滴形成を確認した.その他,還元法による金ナノ粒子合成反応を合成制御対象として実験的に検討し,生成粒子を逐次評価するインライン分光器も作製した.本課題を通して,液滴を用いた合成に向けて各要素の基礎的な技術開発に取り組んだ.今後の研究継続により,これら要素技術を発展・統合し,高品位合成・分析を行うマイクロ熱流体デバイスが実現できると考えられる.
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