研究課題/領域番号 |
19K23529
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0303:土木工学、社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
濱崎 峻資 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (10849003)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 建設現場の安全 / 生体計測 |
研究開始時の研究の概要 |
日本では急速に少子高齢化が進み,土木建設工事においても労働力不足,熟練工不足が問題となっている.問題解決のため高度な建設機械の導入や建設機械の自動化が進められているが,同時に問題となるのが建設機械と作業員とが共存する状況における安全確保である.本研究では,建設機械の運用データ,作業員の行動データに加えて作業員の生体データから危険の発生を検出し,建設機械・作業員の行動と危険の発生との間の関係性を見出し,現場レイアウトの変更などの環境変化に対応可能である適応的な危険予測マップの構築を行う.
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研究成果の概要 |
本研究では,動的に変化する工事現場状況に適応的に対応可能な危険推定マップを構築することを目的とした.動的に変化する工事現場に対応するため,本研究で注目したのは作業員の生体データである.監視カメラ等での観察ではオクルージョンの発生などの理由からカメラの位置やアングルを随時変更する必要が発生する場合があるが,作業員は動的に変化する工事現場状況に対応して動くため,動的に変化する工事現場状況への対応が可能となる.本研究では予備実験により注目する生体データを瞬目と心拍とし,VR実験と実際の歩行実験を通じて危険が抽出できることを確認した.その後マップを生成できることを確認し,手法の有効性を確かめた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では少子高齢化が進んでおり,土木建設工事の現場において就業者数の減少による労働力不足が問題となっている.労働力不足の解決や生産性の向上を目的として,高度な建設機械の導入や無人化可能な建設機械の開発,運用の研究が進んでいる一方で,現場を完全に無人化することは技術面でもコスト面でも未だ困難であるため,徐々に自動化されていく建設機械と作業者とが現場で共存していく必要がある.この状況で,作業者の安全という課題がより注目されている.本研究の成果により,動的に変化する工事現場に柔軟に対応して危険の推定を行うことが可能になり,安全な工事プランの策定や現場の構築に寄与できる点で意義深い.
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