研究課題/領域番号 |
19K23538
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0303:土木工学、社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 北海学園大学 |
研究代表者 |
安藤 直哉 北海学園大学, 工学部, 准教授 (20847595)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 光触媒 / アンモニア処理 / 有機物処理 / 酸化処理 / 塩素消費量 / 浄水処理 / TiO2 / アンモニア / 有機物 / 残留塩素濃度 / 酸化チタン / 紫外線 / 水処理 / メチレンブルー / 表面加工 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,光触媒が浄水処理システムへ実装されることを阻んでいる最大の理由である触媒反応の低さを克服するため「酸化チタンの触媒反応効率を高め,アンモニア分解性の向上を図る」ことを目的としている.そのため,セラミック基材上への酸化チタンの修飾と微細凹凸構造の工業的に生産可能な加工方法を確立し,酸化チタン表面における凹凸間での乱反射により触媒反応の効率を高め,処理に多量の塩素が必要であるアンモニアの塩素に頼らない処理システムの構築に寄与するものである.本研究の大きな特徴は,焼結前の酸化チタンと有機物を混合し,焼結時に有機物を燃焼消滅させ酸化チタン表面へ微細凹凸構造を加工することにある.
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研究成果の概要 |
本研究では,①酸化チタン表面に微細凹凸構造を付与する方法に関する検討,②微細凹凸構造を付与した酸化チタンによるアンモニア除去性の確認,③水道原水中の溶存態有機物の酸化処理性の確認を行った。①では,市販の有機化合物(ポリマー)造孔剤を用い,焼結することで凹凸構造を付与できることを確認した。②では,微細凹凸構造を付与により、光触媒反応により水中のメチレンブルーおよびアンモニア除去性が向上した。③では,光触媒反応により有機物が分解され,消毒目的て添加される塩素の消費量が多くなることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
浄水処理システムでの使用実績があるアルミナをベースとしたセラミック基材への酸化チタンの修飾を行う。修飾と同時に酸化チタンの焼結を行うが、予め酸化チタンと有機物を混合することで、焼結時に有機物を燃焼消失させ酸化チタン表面への微細凹凸構造の形成を試みる。本方法が確立できれば、すでに実装されているセラミック製品同様に、工業的に供給することが可能となる。
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