研究課題/領域番号 |
19K23542
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0303:土木工学、社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 徳山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
段下 剛志 徳山工業高等専門学校, 土木建築工学科, 助教 (20846604)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 生活排水処理 / 流量変動 / 生物学的排水処理 / Down-flow Hanging Sponge |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、微生物を活用する排水処理技術の一つである「Down-flow Hanging Sponge(DHS)」法を対象とするものである。DHS法は、スポンジを微生物保持のための担体として用いて処理する技術であり、曝気エネルギーが不要で省エネルギー、かつ余剰汚泥の発生量を従来の処理手法よりも削減できるという特長を有する。本研究では、一日の間で発生する排水の流量変動に対しても、DHS法が安定した処理性能を維持するための運転手法について実践的に検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、スポンジ担体を用いた生活排水処理装置の開発を目指し、そのために重要な観点となる装置内での生活排水の滞留特性に関する研究と保持された微生物のポテンシャルを定量する方法に関する考案を行った。装置内で排水の滞留時間を十分に確保するためには、スポンジ担体に微生物が付着・増殖することが最も重要であると示された。また、微生物のポテンシャルを定量するための方法である好気性活性(汚濁物質の減少速度を測定する方法)と酸素利用速度(溶存酸素の減少速度を測定する方法)の相互関係を示すことで、より簡易的に・正確に定量できる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は排水処理のインフラが不十分な開発途上国での適用を意図して実施してきたが、これは将来的には人口減少地域における分散型の生活排水処理として日本でも適用できる可能性も秘めるものであるという観点で、社会的意義がある。また、本研究成果において実施した、微生物活性の評価手法における相互関係を見いだしという試みは、現場で測定することで得られるできるデータから、実験室で測定することで得られるデータに換算できる、つまりニーズのある指標をより簡易的にかつ正確に得られるということに繋がる。この試みは前例が少なく、学術的意義も大きい。
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