研究課題/領域番号 |
19K23595
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0402:ナノマイクロ科学、応用物理物性、応用物理工学およびその関連分野
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪産業技術研究所 |
研究代表者 |
中川 充 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 研究員 (60848274)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 金ナノワイヤー / 自己組織化 / ナノチューブ / ハイドロゲル / ソフトテンプレート法 / キラリティ / らせん構造 / 金ナノ粒子 / 低分子ゲル化剤 / STEM-EELS / キラリティー / キラル転写 / 金 / ナノワイヤー / ソフトテンプレート |
研究開始時の研究の概要 |
原子や分子の集積を利用するボトムアップ的手法は、超微細な構造体を大量合成できるため注目されている。中でも湿式化学合成には、ナノ材料を簡便な操作で作製できるという特長がある。しかしながら、ナノ構造の複雑な制御が困難であり、作製できる形状が非常に限られるという課題がある。そこで、本研究では独自の分子鋳型法を用いた湿式化学合成により、様々な形状の金ナノワイヤーを選択的に合成する手法の確立を目指す。特に、従来の湿式化学合成では作製が困難であった、キラルならせん状金ナノワイヤーについて、「形態制御の自由度」と「生産性」を両立した合成法を開発する。
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研究成果の概要 |
キラルな形状を有する金ナノ構造体の化学合成技術について検討を行った。先行研究で見出した、分子集合体を鋳型とするらせん状金ナノワイヤーの合成法において、合成条件を詳細に検討することで種々の直径および長さを有するらせん状金ナノワイヤーの合成に成功した。金ナノワイヤーの直径および長さの変化は光学特性に影響し、金ナノワイヤーのらせん構造に起因する特異なキラル異方性を一部増強させることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、サイズや形状の揃った金属ナノ構造体の合成法は多く報告されているものの、複雑な形状を有する金属ナノ構造体の合成法は限られている。特に、キラルな形状を有する金属ナノ構造体はメタマテリアルや不斉合成触媒といった高機能材料への応用が期待されており、簡便な合成法が求められている。本研究により見出されたキラルな金属ナノ構造体の合成法は、操作の簡便さと作製可能な構造の多様さを両立した手法であり、ナノ材料の機能開拓および実用化への貢献が期待できる。
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