研究課題/領域番号 |
19K23692
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0604:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
海邉 健二 東北大学, 材料科学高等研究所, 特任准教授 (50851705)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 木質バイオマス / プロセス設計 / プロセスモデル / バイオマス発電 / 木材 / 林業 / 地域活性化 / 発電コスト / 経済性評価 / 技術シナリオ |
研究開始時の研究の概要 |
国土の約7割を森林が占め,木質バイオマスは多くの地域で利用可能なカーボンニュートラルのエネルギー資源としてその利用に注目が集まっているが,それを供給する日本の林業は経済的自立が厳しい状況にある。本研究では生産コストの低減とその向け先のバランス(用材/燃料利用の割合)に焦点をあて,生産プロセスの詳細化と用材/エネルギー利用の最適化による利用量の最大化を試算できるようにプロセスモデルを改良し,地域の実情に応じた技術開発・改善の方向性と利用拡大に向けたより実効性の高い提言を行うことを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では木質バイオマスの生産からエネルギー利用までを統合的に評価し、各プロセスを作業工程/機器構成/操作条件等の要素毎に階層化、更に各要素をデータベース化・モデル化して技術開発・改善の方向性の予測と最終的な数値に及ぼす影響を評価できるプロセスモデルを高度化する。生産コスト低減と向け先バランス(用材/エネルギー利用の割合)に焦点をあて、地域毎に異なる施業体制への対応と、用材/エネルギー利用の最適化を試算できるようにした。これにより地域の実情に応じた技術改善等の方向性とその影響を技術シナリオとして構築できるようになった。今後、木質バイオマスの利用拡大と林業の活性化への貢献が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国土の約7割を森林が占め、木質バイオマスは多くの地域で利用可能なカーボンニュートラルのエネルギー資源として注目が集まっているが、それを供給する林業は経済的自立が厳しい状況にある。森林荒廃や森林機能低下等の問題から林業の活性化という社会的要請が高まっている。本研究は木質バイオマス生産コスト低減と向け先バランスに焦点をあて、用材/エネルギー利用の最適化等を試算できるようにした。これにより地域の実情に応じた技術改善等の方向性とその影響を技術シナリオとして構築できるようになった。本研究成果は林業の産業競争力を高め、森林機能改善による地球環境保全等への貢献が期待される社会的意義の高いものである。
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