研究課題/領域番号 |
19K23712
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 (2020-2021) 秋田大学 (2019) |
研究代表者 |
馬場 崇 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90609992)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | イノシトールリン脂質 / BRET / エンドソーム / 小胞輸送 / エンドサイトーシス / 後期エンドソーム・リソソーム / 細胞膜 / 細胞内小胞輸送 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞内小胞輸送は、膜タンパク質の局在化や分泌を担っている。イノシトールリン脂質は膜成分の一つであるが、細胞内小胞輸送における役割は詳細には明らかになっていない。本研究では、生物発光共鳴エネルギー移動による脂質定量やFKBP(FK506-binding protein)/FRB (FKBP12-rapamycin binding)ドメイン のラパマイシン依存的な二量体化応用した脂質操作系を利用し、イノシトールリン脂質における小胞輸送の役割を包括的に解析する。
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研究成果の概要 |
細胞は細胞外マトリクスやホルモンなどの分泌タンパク質を細胞内小胞輸送により細胞外に運び出す。本研究では生物発光共鳴エネルギー移動 (BRET) を利用した定量解析を主要な手法として小胞輸送の脂質における役割の解明を試みた。初期エンドソームと後期エンドソームにはそれぞれPI3PとPI4Pが豊富であるが両脂質の関係性を解析した。また、細胞膜受容体のエンドサイトーシスにおけるPIP5Kの役割について新たな知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イノシトールリン脂質は脂質二重膜を構成するリン脂質の中でも比較的マイナーな脂質であるが、エフェクタータンパク質の膜へのリクルートや自身がシグナル因子として働くことで重要な役割を担う。BRETを用いたエンドソーム膜の定量的手法は世界的に見ても行われた例は少なく、今後のエンドソームにおけるイノシトールリン脂質代謝経路解明に貢献できると考えている。また、PIP5Kに関しては新たな知見が得られたことから、3種のPIP5Kの独自性の解明に繋がる可能性がある。
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