研究課題/領域番号 |
19K23793
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮田 大資 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90844415)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 尿酸 / トランスポーター / 遺伝子欠損マウス / CRISPR-Cas9 / 痛風 / 生活習慣病 / GLUT12/SLC2A12 / 新規薬効標的 |
研究開始時の研究の概要 |
体内へ尿酸の蓄積は痛風の原因となるため、尿酸値を適切に保つことは疾患の予防の観点からも重要である。しかしながら、体内の尿酸値の制御メカニズムは十分に理解されていない。本研究では、着目する候補遺伝子が体内の尿酸値制御に関わるか否かを明らかにすることを目的とする。そのために、遺伝子改変技術を用いて当該候補遺伝子の遺伝子欠損マウスを作出する。候補遺伝子の有無で尿酸の体内での挙動を比較することで、体内の尿酸値制御において候補遺伝子が果たす役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、in vitro試験において新たに尿酸輸送活性が認められたGLUT12に着目し、遺伝子欠損マウスの作出及び生体レベルでの解析を行うことで、GLUT12が尿酸の体内動態制御において果たす役割を明らかにすることを目的に実施された。その結果、Glut12欠損マウスでは野生型マウスと比較して血中尿酸濃度が高値であることが明らかとなった。更なる研究の進展により、高尿酸血症の病態形成の理解や新たな治療戦略の開発へと繋がることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高尿酸血症は痛風の危険因子となる一方、尿酸は抗酸化作用を有する化合物であり、適切な血中尿酸濃度を維持することは臨床上重要である。細胞膜を介した尿酸の輸送には輸送体の関与が必要であるものの、尿酸輸送体に関する理解は不十分であるのが現状である。本研究により生理的に重要な尿酸輸送体としてGLUT12が見出されたことは、尿酸の体内動態制御機構の理解という学術的興味のみならず、高尿酸血症や痛風の病態形成の理解といった臨床的観点での貢献も期待される。
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