研究課題/領域番号 |
19K23804
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 |
研究代表者 |
堀口 道子 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 講師 (70632470)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 再生医療 / 幹細胞 / 製剤 / DDS / 再生治療 / ドラッグデリバリーシステム / 薬剤 / 培養 / 間葉系幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
幹細胞を用いた再生治療は、組織が破壊される難治性の病気や、外科手術で臓器を失った場合、多くの患者さんの命を救う重要な医療である。 本研究の目的は、幹細胞移植の効果を高めるため、幹細胞を体の中で安定に保つシステムを開発し再生治療効果を確認する事である。私たちの研究グループでは、既存の幹細胞移植に比較して、高い再生治療効果を発揮する幹細胞システムの構築に成功している。本研究では、この幹細胞システムを更に改良し、組織が破壊されたモデルを用いて組織再生治療効果を評価する。この研究は、再生治療の更なる発展につながり、がんや難治性の病気で苦しむ多くの患者さんに、根本的な治療の道を切り開くことにつながる。
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研究成果の概要 |
本研究では、再生治療を加速させる新しい幹細胞システムの開発を実施した。我々が研究を進めている幹細胞を用いた再生治療において、移植の成功を左右する重要な課題が移植に必要な品質の高い幹細胞を培養する技術である。幹細胞は培養条件に依存して、分化し幹細胞性を失うと、再生治療の材料としての能力が急激に低下してしまう。しかしながら、申請者は、この常識を覆し、幹細胞をスフェア状態で培養すると高い幹細胞性を保持したまま長期間培養できることを発見した。そこで、本研究では、幹細胞移植の生着率向上を目指して、幹細胞スフェアドラッグデリバリー技術を基盤とした新しい再生治療法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幹細胞を用いた再生治療は、未だに治療法の存在しない難治性疾患の根本的治療を可能とし、様々な疾患への応用が期待されている。しかしながら、幹細胞は培養中に品質が劣化しやすく、品質の高い幹細胞を安定して供給する事は非常に難しいため、再生治療の普及の障害となっている。 そのため、移植に適した幹細胞製剤化技術の開発が急務の課題であった。 本研究では、幹細胞スフェア培養法という新しい技術を開発することで、長期間安定して幹細胞の品質を保持する事に成功した。この研究成果は、幹細胞を用いた再生治療の普及へ繋がった。
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