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骨標的化高分子ミセルを利用したFGF23発現制御法の確立と腎線維症治療への展開

研究課題

研究課題/領域番号 19K23812
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関同志社女子大学

研究代表者

山下 修吾  同志社女子大学, 薬学部, 助教 (30845730)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードDDS / ポリペプチドミセル / 熱応答性 / CKD-MBD / FGF23 / 薬学 / 薬物動態学 / 体内動態制御 / 高分子ミセル / ポリペプチド / ドラッグデリバリーシステム / ポリアミノ酸 / デンドロン
研究開始時の研究の概要

新たな国民病と言われる慢性腎臓病により惹起される腎線維化は、骨から分泌される線維化因子により誘発されるが、腎線維化を抑制可能な治療法は未だ開発されていない。本研究では、腎線維化症治療の新たな治療法の構築を目的として、骨における線維化因子の発現を抑制可能な発現抑制剤や核酸医薬の高効率な送達システムを開発する。すなわち、独自の標的化技術に基づき設計した骨標的化高分子ミセルを活用した線維化抑制剤の骨標的化法を構築することで新たな腎線維化症治療法を確立する。本研究は治療が困難とされる腎線維化症に対し画期的な診断・治療法が提唱できる可能性が高く、腎線維化症治療に大きく貢献できる研究と位置づけられる。

研究成果の概要

本研究はPPARδアゴニストであるGW0742を封入した骨選択性に優れた高分子ミセル(GW-DDF)を創製し、慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常(CKD-MBD)を起因とした腎線維化症の治療戦略の構築を目指した。DDFを用いることでGW0742の骨移行率を3.5倍改善することに成功した。またCKDモデルマウスにGW-DDFを尾静脈内投与することで、CKD-MBD進行要因の1種である線維芽細胞成長因子23の分泌を未処置群と比較して最大1/7まで抑制することに成功した。本研究で得られた成果はCKD-MBDなど骨関連疾患治療を目的とした医薬品の開発に対して有用な基礎的情報を提供するものと考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で得られた成果は、新たな国民病と言われる慢性腎臓病を起因とした CKD-MBD などの骨関連疾患治療を目的とした医薬品開発に対して、手がかりとなる基礎的情報を提供できると考える。特に (1) ヒトの体を形作るアミノ酸のみで構成された骨指向性薬物キャリア (DDF) 開発に成功したこと (2) DDF が熱応答性を有しており骨組織での薬物放出を外部から制御できる可能性を見出したこと (3) 線維芽細胞成長因子 23 などの骨から分泌される病態因子の分泌抑制方法を見出したことにより、骨関連疾患の治療戦略の幅を広げることで、将来的な健康寿命の延伸に貢献する一助となり得ると考える。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Dendrimer-based micelles with highly potent targeting to sites of active bone turnover for the treatment of bone metastasis2020

    • 著者名/発表者名
      Shugo Yamashita、Hidemasa Katsumi、Erika Shimizu、Yuto Nakao、Ayane Yoshioka、Minako Fukui、Hiroyuki Kimura、Toshiyasu Sakane、Akira Yamamoto
    • 雑誌名

      European Journal of Pharmaceutics and Biopharmaceutics

      巻: 157 ページ: 85-96

    • DOI

      10.1016/j.ejpb.2020.10.001

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] CKD-MBD 治療を目的とするアスパラギン酸-フェニルアラニンコポリペプチドミセルの開発2021

    • 著者名/発表者名
      山下 修吾, 勝見 英正, 木村 峻輔, 喜里山 暁子
    • 学会等名
      日本薬剤学会第36年会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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