研究課題/領域番号 |
19K23868
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
浦木 隆太 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70843027)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | B型肝炎ウイルス / B型肝炎 / 免疫制御 / 制御性T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
潜伏感染から、慢性肝炎、さらには肝癌を引き起こすB型肝炎ウイルス(HBV)は公衆衛生上重要な感染症である。しかし、HBV潜伏感染が維持される機序や潜伏感染からどのように慢性肝炎・肝癌発症に至るのか、免疫学的に十分な解析は行われておらず、様々な課題が残されている。 本研究課題では、ウイルス学・免疫学的視点からHBV潜伏感染に関わる免疫応答および慢性肝炎・肝癌の引き金となる要因の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
潜伏感染から、慢性肝炎、さらには肝癌を引き起こすB型肝炎ウイルス(HBV)は肝臓に持続感染するウイルスであり、治療法が確立されていない。本課題では自己免疫抑制の要として知られる制御性T細胞が、HBVの潜伏感染状態における免疫制御に関与しているかどうか検証した。 制御性T細胞を選択的に除去可能なB型肝炎マウスモデルを用いた実験により、制御性T細胞がB型肝炎の潜伏状態維持に関与していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、C型肝炎に対しては抗ウイルス治療薬が開発されたものの、B型肝炎に対しては有効な治療薬は存在しない。B型肝炎ウイルスキャリアの患者が肝炎を発症する際に、細胞障害性T細胞などが関与していることは報告されているが、どのような宿主細胞が”発症”のトリガーとなっているかは不明な点も多い。 私たちは自己免疫応答を抑える制御性T細胞が、B型肝炎ウイルスキャリアにおいてどのような役割を担っているか検証した。今後、本知見を発展させ、B型肝炎ウイルスキャリアに対する新たな免疫治療法の開発などに役立たせることができる。
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