研究課題/領域番号 |
19K23881
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石橋 嶺 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50843299)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血中循環腫瘍細胞 / 末梢血循環腫瘍細胞 / Liquid biopsy |
研究開始時の研究の概要 |
癌の診療は、癌細胞内の遺伝子変異・発現情報に基づいた診療に急速にシフトしつつある。したがって、今後、簡便に、頻回に、癌細胞の遺伝子情報を取得する方法が必須となる。本研究では、簡便なポリマー樹脂CTCチップを応用したCTCの捕捉から遺伝子解析に研究を進め、大腸癌患者を対象に、捕捉したCTCのホットスポットの遺伝子変異の半網羅的解析とRNA発現状況の半網羅的解析を行い、それらと臨床情報とを統合して解析することで、真に遠隔転移惹起と相関する遺伝子変異・発現遺伝子セットを同定する。そのうえで、転移ドライバー分子を絞り込み、機能解析を加えて大腸癌遠隔転移責任分子を同定する。
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研究成果の概要 |
癌の診療は癌細胞内の遺伝子変異・発現情報に基づいた診療に急速にシフトしつつある。したがって、今後、簡便に、頻回に、癌細胞の遺伝子情報を取得する方法が必須となる。血中循環腫瘍細胞(circulating tumor cell)の捕捉は、その手法のひとつであるが、本研究で簡便なポリマー樹脂CTCチップを応用し、閉塞性大腸癌に対する内視鏡的金属ステント留置術の前後でのCTC数の変化と中心に検討しつつCTCの確実な捕捉法を樹立し、捕捉したCTCのホットスポットの遺伝子変異の解析を行い、今後のCTCの捕捉から、癌細胞の遺伝子の網羅的解析の基盤を樹立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によって、これまで体に負担がかかっていたがん組織の採取が、血液から行えるようになり、小さい負担で効果的な治療法を選択することが可能となる。血中を循環する癌細胞の正常を詳しく調べることで血行性転移に関わる遺伝子等、新たな治療標的の同定も可能となる。
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