研究課題/領域番号 |
19K23933
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
豊原 敬文 東北大学, 医工学研究科, 特任助教 (60594182)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 内皮細胞 / iPS細胞 / 腎臓 / 糸球体 / ES細胞 / 多能性幹細胞 / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病による腎障害に対する有効な治療法は未だ開発されていない。糖尿病性腎症発症において早期に機能不全に陥る細胞の一つとして糸球体内皮細胞が知られているが糸球体内皮細胞に機能不全が生じるメカニズムについては十分に解明されていない。そこで本研究ではヒトの様々な細胞に分化できるヒト多能性幹細胞からヒト糸球体内皮細胞を作製し、糖尿病性腎症のにおける糸球体内皮障害の解明と治療開発を促進することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
糖尿病で生じる腎症において機能不全に陥る細胞の一つとして糸球体内皮細胞が知られているが、糸球体内皮細胞に機能不全が生じる病態については十分に解明されていない。本研究ではヒト多能性幹細胞から糸球体内皮細胞を作製することを目的としていた。糸球体発現成長因子を従来の内皮細胞誘導方法に対してDay 7以降の比較的内皮細胞に誘導されている段階で追加すると糸球体内皮細胞の発現マーカー候補であるDKK2が上昇することが分かった。複数の因子は相乗効果があることが明らかとなった。さらに誘導した細胞に関しては、Laminin 512というコーティング剤を用いるとDKK2の誘導効率を上昇させる可能性が考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト多能性幹細胞は様々な組織や細胞にも分化することが可能で、無限に増殖することができる。本研究成果をさらに発展させてヒト腎臓にある糸球体内皮細胞が作製可能となれば、糖尿病性腎症をはじめその他の腎症の病態解明や薬剤スクリーニングが飛躍的に進むことが期待される。また腎疾患に対する細胞移植療法の材料となる可能性も将来的には考えられる。
|