研究課題/領域番号 |
19K23942
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山内 一郎 京都大学, 医学研究科, 助教 (20844715)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害薬 / PD-1 / 甲状腺 / 下垂体 / 自己抗体 / irAE / ニボルマブ / 免疫関連有害事象 / 内分泌障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、免疫チェックポイント阻害薬に特有な有害事象(irAE)の中でも頻度の高い内分泌障害について、診療に役立つ所見を提供し、さらには発症機序の解明を目指す。 京都大学医学部附属病院の診療データを解析し、甲状腺機能異常、下垂体機能異常、1型糖尿病それぞれの特徴を明らかにする。 また我々の先行研究において、甲状腺機能異常を発症した方が生命予後が良い傾向が見られており、「甲状腺と癌の共通抗原に対する自己抗体が産生される」という仮説に基づき、各臓器に対する新規の自己抗体を探索する。
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研究成果の概要 |
自施設の患者データを用いた臨床研究を行い、これまで不明であった抗PD-1抗体による下垂体irAEの臨床像について検討した。当院のニボルマブ使用症例の解析から、抗CTLA-4抗体による下垂体炎とは異なる特徴を有し、特殊な甲状腺機能異常を伴うことも見出した(Clin Endocrinol(Oxf). 2021)。 甲状腺irAEが予後因子であるという先行研究から「甲状腺と癌の共通抗原に対する自己抗体が産生される」という仮説を立て、新規の自己抗体の探索を行った。共免疫沈降のアッセイ系を構築し、甲状腺irAE発症例の血清に報告のない自己抗体が含まれることを報告した(bioRxiv. 2021)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害薬の使用症例の増加に伴い、特有の有害事象(irAE)の中でも10%以上の高い頻度で生じる内分泌障害のマネジメントは不可欠である。最も普及し多くの症例に使われている抗PD-1抗体について臨床研究を行い、これまで報告してきた甲状腺irAEだけでなく、下垂体irAEについても臨床像を明らかにした。さらには発症機序として、新規自己抗体が関与する可能性を示すデータを得た。
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