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統合失調症死後脳におけるプロリン代謝経路内分子の発現解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K23948
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

長岡 敦子  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20844632)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード統合失調症 / 死後脳 / プロリダーゼ / P5Cシンセターゼ / プロリン / ALDH4A1 / PEPD / ALDH18A1 / proline / schizophrenia / postmortem brain
研究開始時の研究の概要

我々は統合失調症死後脳におけるタンパク質発現と遺伝子多型との関連を解析する研究を行ってきた。統合失調症死後脳において、ALDH4A1というプロリンが代謝されてグルタミン酸に至る経路内の酵素が著明に上昇していることを見出した。この研究では、統合失調症発症のメカニズムを解明するためALDH4A1発現量と相関を示す3つのSNPsの位置する遺伝子(ALDH18A1、PEPD)によりコードされるP5Cシンセターゼ、プロリダーゼの死後脳におけるタンパク発現量について測定し、これらの発現に対するSNPsの効果について検討する。

研究成果の概要

我々は統合失調症死後脳におけるタンパク質発現と遺伝子多型(SNPs)との関連を解析する研究を行ってきた。統合失調症死後脳において、Aldehyde dehydrogenase 4 family member A1(ALDH4A1)というプロリンが代謝されグルタミン酸に至る経路内の酵素が著明に上昇していることを見出した。この研究では、統合失調症発症のメカニズムを解明するためALDH4A1発現量と相関を示す3つのSNPsの位置する遺伝子(ALDH18A1、PEPD)によりコードされるP5Cシンセターゼ、プロリダーゼの死後脳におけるタンパク発現量について測定し、関連する論文を一篇報告した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

統合失調症は人口の1%弱が罹患し比較的頻度が高く、再発・慢性化しやすい精神疾患で社会経済的負担が大きいが、未だ発症の分子メカニズムは解明されておらず、根本的治療の実現には至っていない。統合失調症の主要な病態仮説の1つに、NMDA受容体機能低下仮説があるがそのメカニズムは未解明である。過去の知見から統合失調症患者においてプロリン代謝経路亢進からグルタミン酸産生過剰を招き二次的にNMDA受容体機能低下につながる可能性が示唆され、今回の研究はそのメカニズム解明に寄与できると考えられ、この知見はドパミン仮説に基づく既存の抗精神病薬とは異なる新規の観点からの創薬につながる可能性があり独創的なものである。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ALDH4A1 expression levels are elevated in postmortem brains of patients with schizophrenia and are associated with genetic variants in enzymes related to proline metabolism2020

    • 著者名/発表者名
      Nagaoka Atsuko、Kunii Yasuto、Hino Mizuki、Izumi Ryuta、Nagashima Chisato、Takeshima Akari、Sainouchi Makoto、Nawa Hiroyuki、Kakita Akiyoshi、Yabe Hirooki
    • 雑誌名

      Journal of Psychiatric Research

      巻: 123 ページ: 119-127

    • DOI

      10.1016/j.jpsychires.2020.02.001

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書 2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 統合失調症死後脳におけるタンパク定量解析-ALDH4A1とその発現に影響する遺伝子多型2020

    • 著者名/発表者名
      9.長岡敦子、國井泰人、日野瑞城、泉竜太、宍戸理紗、齊ノ内信 、那波宏之、柿田明美、矢部博興
    • 学会等名
      第42回日本生物学的精神医学
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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