研究課題/領域番号 |
19K23975
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
齊藤 麻美 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (70851781)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 音響解析 / 発語失行 / 失調性構音障害 / 脊髄小脳変性症 / 進行性非流暢性失語症 / 発話障害 / 構造的脳MRI / 拡散MRI / 脳画像解析 / 音響分析 / 脳容積 / 神経変性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
実臨床の場で神経変性疾患の発話を聞いて、どのタイプの発話障害に属するかを判断するのは容易ではない。この問題は、発話を聞いた印象で定性的に評価をするという方法が発話評価の主流となっているため未解決である可能性がある。そこで申請者は、音響分析と脳MRIを用いた脳白質・灰白質の定量解析(脳容積測定、拡散テンソルイメージング・神経突起イメージング解析など)を組み合わせることで、神経変性疾患における発話障害のメカニズムの解明、発話評価に役立つ客観的指標の確立、さらにその臨床応用を目指す。
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研究成果の概要 |
脊髄小脳変性症40症例と進行性非流暢性失語症6症例、年齢をマッチさせた健常者18症例から各種臨床指標やMRI画像とともに発話サンプルを取得し、音響解析ソフトウェアであるopenSMILEを用いて解析を行った。89個の発話特徴量を算出し、これらについて3群間で統計学的に検討した。その結果、openSMILEから算出される21個の発話特徴量で有意差を認め、進行性非流暢性失語症の発語失行では、脊髄小脳変性症の運動失調性構音障害に比べて、音の途切れが多く、途切れの長さに一貫性がなく、発話速度が遅いなどの特徴が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
openSMILEで見いだされた発話の特徴量を利用することで、発話障害の症状から脊髄小脳変性症と進行性非流暢性失語症を早期に鑑別できる可能性がある。またパーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの他疾患に応用し構造的脳MRIの画像解析と組み合わせることで、疾患の早期診断や病勢を反映するようなバイオマーカーを見つけられるかもしれない。
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