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宿主免疫機構の発達に必要な腸管微生物叢曝露の時機・内容と炎症性腸疾患病態への関与

研究課題

研究課題/領域番号 19K23977
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関杏林大学

研究代表者

三好 潤  杏林大学, 医学部, 学内講師 (10528722)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード腸管微生物叢 / 腸管免疫 / 免疫発達 / 腸内微生物叢 / 無菌マウス / 炎症性腸疾患
研究開始時の研究の概要

炎症性腸疾患(IBD)は慢性的な消化管炎症を主体とする原因不明の全身性疾患である。 近年、妊娠中の母体や小児期の抗菌薬使用とIBD発症リスクの関連が報告されている。これまでの研究成果より、我々は、健常な免疫発達のために適切なmicrobiotaに曝露すべき適切な時機が幼少期にあると考えている。本研究では、その時機および曝露すべきmicrobiotaの特徴を検討する。そして、適切な時期にmicrobiotaへ介入することによる腸炎発症に対する予防効果を評価することで新たなIBD予防戦略の開発につなげることを目指す。

研究成果の概要

SPF環境下マウスと無菌(germ free, GF )マウスでは、免疫プロファイルが異なることが知られている。4週齢のSPFマウス、exGFマウス(元GFマウスでSPFマウスからの糞便移植のレシピエントとなったもの)、GFマウスの3群を用意した。8週齢時点において、exGF群にはSPF群と同様の腸管微生物叢が生着し、免疫プロファイルはSPF群に類似するものに変化した。10週齢のSPFマウス、exGFマウス、GFマウスにおいては、14週齢時点で、exGF群にはSPF群と同様の腸管微生物叢が生着していたが、免疫プロファイル はGF群に類似したままであった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

無菌マウスの免疫機構は通常環境飼育下のマウスと異なることが報告されている。今回、4週齢の無菌マウスに、週齢・性別が一致した通常環境飼育下のマウスの糞便を移植すると、腸管微生物が生着するとともに、免疫機構が通常マウスと類似したものに変化した。一方、10週齢のマウスに同様の処置を行うと、腸管微生物は生着するものの、免疫機構は無菌マウスに類似した状態であった。このことは、幼少期の微生物叢への曝露が健常な免疫発達に必要であることを示唆している。腸管微生物叢と宿主の相互関係、発達における重要な知見と考えられる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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