研究課題/領域番号 |
19K23990
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0903:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
河本 亜美 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 特任助教 (70849124)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / ユビキチン / UBD / Notch / 腸上皮細胞 / ヒト腸上皮 / TNF-α |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では腸上皮における「UBD依存的ユビキチン様蛋白・プロテアソーム系(UBD依存的UBL-PSM系)」に着目し、同機構が制御する細胞内標的タンパクを探索・同定すると共に、炎症性腸疾患の発症等における機能的意義の解明を目指す。この為、ヒト腸上皮内「UBD依存的UBL-PSM系」標的分子の網羅的探索・同定 及びヒト腸上皮内「UBD依存的UBL-PSM系」の標的分子を介した機能の解析を実施する。
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研究成果の概要 |
ヒト腸上皮における新たな細胞内蛋白分解系である「UBD依存的UBL-PSM系」について、iTRAQ法により標的候補となる62種の蛋白を同定した。また免疫沈降法によりUBDと結合する蛋白としてp62蛋白を確認したほか、2つの候補分子を併せて同定した。これら結果より、ヒト腸上皮細胞に於いて炎症環境で発現誘導される分子UBDは、複数の標的分子を有する可能性が明らかとされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の結果より、ヒト腸上皮細胞に於いて炎症環境で発現誘導される分子UBDは、複数の標的分子を有する可能性が示された。同標的分子群の蛋白分解制御を介し腸上皮機能を調節するという新たな炎症性腸疾患の病態の可能性も提示した。標的分子のさらなる探索等を通じ、炎症性腸疾患における「UBD依存的UBL-PSM系」の理解が一層進展し、新規治療法の開発につながることが期待できる。
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