研究課題/領域番号 |
19K23997
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0904:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
土井 洋平 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30846382)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 冠動脈石灰化 / 慢性腎臓病 / 血管石灰化 / マグネシウム / micro RNA |
研究開始時の研究の概要 |
最近CKD stage 3,4 の患者を対象としたランダム化比較試験で、マグネシウム(Mg)経口投与が冠動脈石灰化の進展を抑制することを報告したが、冠動脈石灰化進展におけるMgの役割や治療反応性を決定する要因は不明である。本研究の目的は、ランダム化比較試験で採取した保存検体(血清・血漿)を用いて、介入前後のmicro RNAを測定し、Mgによる血管石灰化抑止機序や、治療反応性を判別する新規バイオマーカーを検討することである。
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研究成果の概要 |
本研究では保存期慢性腎臓病stage 3,4 の患者を対象とした、マグネシウム(Mg)及びAST120が冠動脈石灰化(CAC)進展抑制効果を有するかどうかを検証したランダム化比較試験の保存検体を用いて、baseline及び1年後のオステオプロテゲリン(OPG)、インドキシル硫酸(IS)、パラクレシル硫酸(PCS)を測定した。Mg群、AST120群とも1年後のOPG、IS、PCS濃度に有意な変化認めず、baselineのOPG、IS、PCS濃度によってMg群、AST120群の2年後のCACスコア変化が修飾されることもなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、保存期慢性腎臓病患者において日本で臨床的に用いられるAST120 6g/日では、尿毒症物質である血中インドキシル硫酸(IS)、パラクレシル硫酸(PCS)の濃度を低下させることができないことが示唆された。基礎研究ではISやPCSが直接的に血管石灰化を惹起すると報告されており、血中IS、PCSを低下させる方法や意義についてさらなる研究が必要である。
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