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疾患特異的iPS細胞を用いた褐色細胞腫に対する新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K24010
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

宮脇 良文  京都大学, 医学研究科, 研究員 (10844714)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードiPS cell / PPGL / 分化誘導 / 家族性腫瘍 / 副腎髄質 / iPS細胞 / 腫瘍 / 多発性内分泌腫瘍症 / 褐色細胞腫
研究開始時の研究の概要

本申請者が在籍する研究室ではPPGLの代表的な病因遺伝子であるRET(MEN2B)にgermline mutationを有する患者からのiPSC樹立に既に成功している。同細胞をPPGLの発生母地となる交感神経細胞であるクロム親和性細胞へと分化誘導し世界初となるヒト細胞株を樹立、同細胞を用いて化合物スクリーニングを行い新規薬剤の開発に繋げる。また分化誘導した細胞を免疫不全マウスの腎被膜下に同所移植し疾患再現も同時に行いin vivoでの治療評価も可能とする。

研究成果の概要

既報の分化誘導プロトコールと比較し、より短期かつ高効率にiPS細胞を副腎髄質、傍神経節様細胞に分化誘導できるプロトコールを新たに確立した。新たな分化誘導法で作成したクロム親和性様細胞はinvitroにおいて未分化iPSと比較しMIBGを取り込む傾向にあることが確認できた。健常者iPSC、疾患iPSCをその手法を用いて分化させた細胞を免疫不全マウスの腎被膜下に移植した。移植3か月後に、移植細胞を評価したところ、両iPS細胞由来の細胞はCgA,TH,FOX2Bが陽性なクロム親和性細胞であると考えられた。疾患iPSC由来の移植片は健常者iPSCと比較し増大する傾向にあった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

褐色細胞腫・傍神経節細胞腫(以下PPGL)は副腎髄質または傍神経節のクロム親和性細胞から生じるカテコラミン産生を特徴とする神経内分泌腫瘍のひとつである。PPGLはカテコールアミン過剰により頭痛、発汗過多、発作的な血圧上昇、便秘、動悸に加えて、不安感、疲労感の原因となりQOLを低下させる。また良・悪性の診断が困難であり、悪性例は抗がん剤治療(CVD治療)、131I-MIBGがあるが、効果は限定的であり新規治療薬、治療法の開発が望まれている。本研究の成果である疾患iPSCをクロム親和性細胞に分化誘導する手法やそれを用いたXenograftによる疾患再現モデルは新規治療法の開発につながる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ヒトiPS細胞を用いた褐色細胞腫株樹立に向けた新規分化誘導法の開発2019

    • 著者名/発表者名
      宮脇良文
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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