研究課題/領域番号 |
19K24018
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
及能 大輔 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70563485)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 術中ナビゲーション技術 / 肝切除術 / VEGFR2 / 肝臓 / 血管内皮細胞 / 肝癌 / 近赤外蛍光 / Ramucirumab / Endothelial cells / Liver surgery / Near-infrared |
研究開始時の研究の概要 |
この研究の目的は、肝臓の任意の領域を蛍光発色させる技術を用いて、肝切除術を正確に行うためのナビゲーション技術を開発することである。癌などに対する肝切除術において、切除肝容積が過大になることで、手術後に合併症が引き起こされることが知られている。手術中に切除すべき肝臓の領域を正確かつ明瞭に描出するために、血管内皮細胞を標的とした蛍光抗体を肝動脈内に投与して、肝臓を蛍光発色させる方法の有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
肝臓の解剖学的構造を手術中に把握するための術中ナビゲーション技術開発を目的として、血管内皮細胞を標的として特定の肝区域を蛍光発色させる方法の有効性を検証した。実験の結果、肝臓の血管内皮にはVEGFR2(Vascular Endothelial Growth Factor Receptor 2)という分子が広く発現しており、蛍光VEGFR2抗体を血管内に投与することで、特定の肝区域を蛍光発色させられることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回開発された技術を医療現場に臨床応用することにより、術中になんら操作することなく、術者が肝切除時に切除予定区域を認識可能になることを意味する。肝臓の解剖学的構造を手術中に把握することは、再発と合併症発生予防のために重要である。現在使用されている染色技術では肝臓の標識部位が不明瞭化する問題点があり、今回の結果は新しい技術の有効性を示すことができた。
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