研究課題/領域番号 |
19K24063
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
福場 駿介 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (50845625)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インプラント周囲炎 / FGF-2 / 歯周治療学 / 顎堤保存術 / 分極化 / 骨補填材 / 人工骨 / EMD liquid / Polarized β-TCP / 線維芽細胞増殖因子ー2 / エムドゲイン |
研究開始時の研究の概要 |
インプラント周囲炎は歯周炎と類似した臨床症状を呈するものの、歯周炎で有効な治療を行っても、必ずしも良好な結果が得られておらず、新規治療法の開発が喫緊の課題である。線維芽細胞増殖因子(FGF-2)は強力な血管新生作用を有し、組織の修復と再生に重要な役割を果たすことが広く知られ、骨形成作用を有する。本研究計画では、このFGF-2の骨形成作用に注目し、インプラント周囲炎治療への応用を検討することとした。
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研究成果の概要 |
まずはインプラント周囲頬側裂開モデルを作製し、既存の治療法であるEMDと異種骨を用いてインプラント周囲への骨形成の検証し、その有効性を報告した。またEMDとFGF-2を比較するため、頬側裂開モデルを作製し、β-TCPと併用して際の骨形成能の有効性を評価し、その有効性を報告した。既存の人工骨の機能向上を目的として、β-TCPに分極化処理を行った場合に有意に骨形成が促進することを報告した。また最適な人工骨を探索するために入手可能な人工骨に関して網羅的な解析を行った。緊急事態宣言による実験期間の制限のため、FGF-2を用いたインプラント周囲炎に対する治療効果の検証に関しては現状として不可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、歯科インプラントが広く用いられるようになったのに伴い、インプラント周囲炎の報告が増えている。インプラント周囲炎は歯周炎と類似した臨床症状を呈するにも関わらず、歯周炎で有効な効果が得られた治療を行っても、必ずしも良好な結果が得られておらず、新規治療法の開発が喫緊の課題である。本研究では、インプラント周囲へのエナメルマトリックスタンパクと異種骨の併用の有効性や、新しい材料として荷電したバイオセラミックスの有効性、市場で入手可能な人工骨の網羅的な解析を通じて、今後のインプラント周囲炎治療に対するアプローチに関する研究において一助となると考えられる。
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