研究課題/領域番号 |
19K24069
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
原木 真吾 大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (70845982)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 睡眠時ブラキシズム / ポリソムノグラフィー / 睡眠 / ポリソムノグラフィ |
研究開始時の研究の概要 |
ポリソムノグラフィ(Polysomnography:PSG)検査により睡眠時データを採取する.それによって睡眠時ブラキシズム(Sleep Bruxism:SB)の確定診断が下った被験者に対して,3夜連続の睡眠妨害の介入を伴うPSG検査を行い,SBに関連する咬筋活動の変化と睡眠構築の変化との関連性の比較を行う.睡眠検査とそのデータ解析や睡眠障害の診断には専門知識・技術が必要なため,睡眠医療の専門家とのチーム体制で研究を遂行する.
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研究成果の概要 |
本研究では、若年成人において睡眠検査室での2夜連続のポリソムノグラフィ検査を行った。そして睡眠時ブラキシズム(SB)の重症度診断を行い、日間変動による診断への影響を検証した。その後に、重症度の高い群において、咀嚼筋活動の変動と睡眠との関連性を調べた。その結果、第一夜効果によりSBと関連のあるリズム性咀嚼筋活動(RMMA)が減少することが明らかとなり、重症度診断のための日数には配慮が必要である可能性が示唆された。また重症度の高い群では、RMMAの日間変動が大きく、その変動には睡眠の質の低下に伴って増加する覚醒よりも、睡眠周期に伴って発生する覚醒の影響が関与することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科の臨床現場ではすでに様々な治療方法が提案されているが、睡眠時ブラキシズムの診断方法は確立されておらず、病態生理は不明である。本研究では、第一夜効果による睡眠の質の低下がRMMAの発生を誘発するものでないことを明らかにした点が学術的に意義がある。また睡眠時ブラキシズムの日間変動の動態に関する生理学的機序を明らかにすることは、睡眠時ブラキシズムの診断や治療の評価において、科学的アプローチを明確にする一助となったと考えている。
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