研究課題/領域番号 |
19K24096
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉田 和真 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (60846856)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 組織再生 / 炎症制御 / 歯髄 / 歯内療法 / 硬組織 / 再生療法 / LL37 |
研究開始時の研究の概要 |
Cathelicidin family に属する抗菌ペプチド LL37 は,抗菌活性に加えて,リポ多糖 (LPS) 中和能および血管新生,骨形成作用といった細胞機能調節能を有するが,LL37 がもつ宿主細胞障害性が臨床応用を困難にしている。申請者は,LL37 をヘパリンと複合させ,ヘパリン・LL37 複合体として作用させることによって,抗菌活性や LPS 中和能を保持しつつ,細胞障害性を低減できることを報告している。本研究の目的は,ヘパリン・LL37 複合体が細胞機能調節能を有する歯内疾患治療薬のシーズ候補であるかを検討し,歯内疾患治療薬としての有用性を評価することである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,ヘパリン・LL37 複合体が細胞機能調節能を有する歯内疾患治療薬のシーズ候補であるかを検討し,歯内疾患治療薬としての有用性を評価する ことである。 in vitro 実験において,歯髄細胞に対して,ヘパリン・LL37 複合体は骨誘導能をもたなかったが,骨芽細胞様細胞にはmRNAレベルで骨関連遺伝子発現の上昇を認めた。 根尖性歯周炎において,歯周組織に対して細胞障害性をもたないヘパリン・LL37 複合体は,新規歯内治療薬として有用な可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LL37 は組織再生に有用な細胞機能調節能を有しているため,このペプチド利用し,歯内疾患治療薬のシーズ候補であるかを検討した報告である。in vitro 実験において,歯髄細胞に対して,ヘパリン・LL37 複合体は骨誘導能をもたなかったが,骨芽細胞様細胞にはmRNAレベルで骨関連遺伝子発現の上昇を認めた。,歯周組織に対して細胞障害性を持たないヘパリン・LL37 複合体は,新規歯内治療薬として有用な可能性があることが示唆された。
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