研究課題/領域番号 |
19K24099
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
岡崎 ひとみ 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (90846156)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 義歯安定剤 / ホームリライナー / 酒気帯び運転 / 呼気アルコール濃度 / エタノール溶出量 / ガスクロマトグラフ |
研究開始時の研究の概要 |
近年、アルコールを摂取していないにもかかわらず義歯安定剤が原因で酒気帯び運転の基準値を上回る呼気アルコール濃度が検出され、誤って逮捕されるケースが社会問題となっている。本研究では、ガスクロマトグラフィーを用いて義歯安定剤から溶出するアルコール量を定量し、さらに本剤使用時の呼気アルコール濃度を測定する臨床試験を行う。そしてエタノールをはじめとした構成成分を変化させた試作義歯安定剤で同様の測定を行い、本剤の使用量、使用時間、およびエタノール含有量と呼気アルコール濃度との関連性を解明する。
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研究成果の概要 |
義歯安定剤の一種であるホームリライナーに含有されるアルコールが酒気帯び運転違反の判定に及ぼす影響について検討することを目的として、ガスクロマトグラフィーを用い本剤から溶出するアルコール量を定量し、さらに本剤使用時の呼気アルコール濃度を測定する臨床試験を行った。本研究より、ホームリライナーの使用が呼気アルコール濃度に影響し、酒気帯び運転の閾値を超える値に達することを認めた。しかし、口腔内に挿入後、呼気アルコール濃度が酒気帯び運転の閾値を超える時間は長くはなかった。ホームリライナーを使用した義歯を装着後、1時間以上経過してから運転することが望ましい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホームリライナーを塗布した義歯を使用することで、呼気アルコール濃度が酒気帯び運転の基準値を上回ることがあることが判明した。また、ホームリライナー塗布後、酒気帯び運転の基準値を上回る可能性があるため、少なくとも1時間は自動車を運転しないことが望ましい。この結果を周知することで、アルコールを摂取していないにも関わらず誤って酒気帯び運転と判断されるリスクを避けることができるため、社会的意義は大きい。
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