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既存健診項目で算出できる脂肪肝指数の健診での実用化に向けた疫学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K24174
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

平田 あや  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20845739)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード脂肪肝 / 脂質 / 動脈硬化 / Fatty liver index / リポ蛋白分画 / トリグリセライド / コレステロール / インスリン抵抗性 / 診断能 / 動脈硬化性疾患 / 危険因子 / 地域住民
研究開始時の研究の概要

脂肪肝は糖尿病や高血圧、慢性腎臓病発症との関連が指摘されていることから脂肪肝の早期発見ならびに指導介入は公衆衛生上の重要な課題と言える。脂肪肝の診断には主に超音波検査が用いられるが特定健診の項目には含まれていないことなどから国民全体において脂肪肝の評価を受ける機会が均等には得られていない。そこで本研究では特定健診の法定項目で算出可能な脂肪肝の指標であるFatty liver index (FLI)に着目した。本研究では健診におけるFLIの実用化に向け、その有用性に関するエビデンスを得ることを目的として、FLIの脂肪肝診断能に関する評価ならびにFLIと動脈硬化性疾患危険因子との関連を検討する。

研究成果の概要

本研究では脂肪肝の指標であるfatty liver index (FLI)の脂肪肝診断能を検証し、FLIと詳細リポ蛋白分画および動脈硬化の指標であるCAVIとの関連を検討した。その結果、FLIの脂肪肝診断能は中程度であることが示された。FLIは動脈硬化惹起性のリポ蛋白であるCMおよびVLDL、LDLのコレステロールとTGは正の関連を示す一方、動脈硬化に対して予防的に働くとされるHDLはそのサイズによってFLIとの関連が異なることが示唆された。さらにFLIはCAVIと有意な正の関連を示し、両者に共通するメタボロームとして、インスリン抵抗性と関連するとされる分岐鎖アミノが同定された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで十分に検証されてこなかった日本人集団におけるFLIの知見を得たことの学術的意義は大きい。またFLIは既存の健診項目で算出可能な客観的指標であり、低侵襲かつ低コストで脂肪肝を評価することができる。このような特性を持つFLIの有用性を示した本研究の知見は、今後の特定健診等におけるFLI計算の導入に向けたエビデンス構築の一助となり得るものと考える。FLIの算出が普及・実用化した後には多くの集団で脂肪肝の評価が可能となり、保健指導等を通じて国民全体における糖尿病や高血圧、CKD発症の予防、ひいては動脈硬化性疾患リスクの低下に繋がることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2023-01-30  

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