研究課題/領域番号 |
19K24253
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
荒神 裕之 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40840509)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 心理的安全性 / チームワーク / 患者参画 / 患者安全 / 信頼性 / 妥当性 / チーム医療 / 患者参加 / 患者中心の医療 / 医療安全 / Shared Decision making / Empathy / Acknowledgement |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、チームの心理的安全性に関する7つの質問項目(Edmondson A, Administrative science quarterly, 1999)を基に、医療チームの一員である患者・家族の心理的安全性の測定尺度を開発し、全国の医療機関を受診する患者・家族の心理的安全性の実態を明らかにすることを目的とする。具体的には、医療に関連する複数の市民・患者団体で主導的役割を果たす患者・家族への調査に基づき、医療チームにおける患者・家族の心理的安全性質問票を新たに作成して信頼性、妥当性を検証し、この質問票を用いて医療チームにおける患者・家族の心理的安全性の実態を明らかにする。
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研究成果の概要 |
患者安全は世界的な重要課題であり、安全でない医療による回避可能な害の最大限の削減を世界レベルで達成することを究極的な目標とした世界保健機関の取り組みで、患者参画の推進は7つの戦略目標の1つである。患者参画の実現には、患者・家族が医療チームの一員として役割を果たすことが重要であり、ここで欠かせない要素が心理的安全性である。本研究では、医療チームにおける患者や家族の心理的安全性に着目し、質問票を作成して信頼性、妥当性を検証し、4因子、全部22項目の尺度の開発を行った。また、患者本人が、入院・通院中にエラー・トラブルを認識した頻度が5.8%で回避可能なエラーが56.7%であったことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療チームの心理的安全性が、これまで医療従事者のメンバーを中心に考えられてきたところ、本研究では、患者や家族をチームの一員と位置付けて、患者や家族の心理的安全性の測定尺度を開発した。このことは、患者安全の推進や向上のために不可欠である患者参加を医療チーム内で実装していくために役立つことが期待され、これまでなかった新たな尺度の開発である点で学術的意義が認められると考えられる。
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