研究課題/領域番号 |
19K24259
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 令和健康科学大学 (2022) 九州大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
齊藤 貴文 令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 講師 (10849904)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 疼痛 / 慢性疼痛 / 侵害受容性疼痛 / 神経障害性疼痛 / 痛みの数 / フレイル / うつ症状 / 睡眠障害 / 疼痛の数 / painDETECT |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究は,局所的な痛みがもたらす身体的・心理的な機能への影響についてのみ焦点が向けられ,他の部位の痛みは二次的症状として扱われることが多かった.さらに,慢性疼痛には侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛の2つの病態が混在している可能性があるが、それらを区別して関連性をみた検討はなかった. 本研究の目的は,慢性疼痛のタイプ別に痛みの数が身体的・心理的機能へもたらす影響を検討することである.本研究の結果,痛みの数をスクリーニングすることが疼痛メカニズムに応じた治療選択に繋がり,慢性疼痛者の介護予防対策の一助となることが期待される.
|
研究成果の概要 |
本研究は要介護認定を受けていない65-75歳の地域在住高齢者を対象とした横断研究である。本研究の結果、疼痛の数が多いほど神経障害様症状を有することが多く、神経障害様症状を有する者ではフレイルを有することが多いことが明らかとなった。また、神経障害様症状を有する者では、うつ症状および睡眠障害を有することが多く、うつ症状および睡眠障害が重度な慢性疼痛と関連することが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性疼痛のマネジメントはメカニズムに基づいた疼痛治療が最適であるが、疼痛の背後にあるメカニズムを特定することは、臨床現場では困難であり、不可能なことが多い。したがって、神経障害様症状およびフレイルの予防や管理のために、患者の慢性疼痛の数を評価することが必要かもしれない。また、慢性疼痛の重症化を予防するために、うつ症状や睡眠障害も評価していく必要性が地域在住高齢者において示唆されたことは介護予防対策において重要な知見となり得る。
|