研究課題/領域番号 |
19K24271
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
辻 久美子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (90336842)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 冷え症 / 中高年 / 皮膚温 / 温度較差 / リスク予測モデル / アセスメントシート / 簡易判定表 / 簡易評価法 |
研究開始時の研究の概要 |
冷え症に関する先行研究は、若年女性や妊産婦に焦点をあてたものが多いが、中高年者における冷え症の頻度も決して少なくない。冷え症の実態とその影響要因を明らかにすることは、冷え症を改善するためのアプローチを検討する手掛かりになると考えられる。 本研究は、地域在住の中高年者で構成される大規模な集団を対象に、冷えの部位や随伴症状の特徴を明らかにするとともに、循環機能や自律神経機能、身体組成などの様々なデータを活用して包括的にその影響要因を解析する。さらに、その成果を基盤として、中高年者における冷え症の有無や程度を的確に捉えられる簡易な評価法を考案する。
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研究成果の概要 |
中高年者で高頻度に認められ生活に支障をきたすことがある冷え症に焦点を当て、本研究では、その実態や関連要因を明らかにした。また、中枢部と末梢部の皮膚温度較差を指標として、冷えの自覚や冷える部位、それに随伴する症状、冷えに関連する身体的要因と冷え症との関連を検討し、冷え症のリスクを予測するモデルを構築した。モデルの識別能、推定精度は良好で、内的妥当性も確認できた。構築したモデルに基づき、冷え症のリスクが階層化された簡易アセスメントシートを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、身体組成などの様々なデータを基に包括的な影響要因を検討し、冷え症リスク判定表を構築した点、大規模集団を対象とすることでデータの偏りが少なく成果を汎用化できる点において、学術的な意義があると考える。また、客観的な冷えのリスクを主観的な質問から推定する判定表が開発されたことで、自覚のない冷えを早期発見し、中高年者の冷え症予防・改善策の介入の糸口を得ることが出来、地域住民の生活の質の向上に大いに貢献しうることからも、社会的意義があると考える。
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