研究課題/領域番号 |
19K24279
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
岩倉 正浩 秋田大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (30851802)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 健康リテラシー / 消化器外科 / リハビリテーション / 手術 / 術後アウトカム / 腹部臓器の腫瘍 / 周術期リハビリテーション / 腹部腫瘍 / 切除術 / 消化器がん / 身体活動 / 術後合併症 / がん / 予後 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では外科にてがんの切除術を受けるがん患者を対象に,包括的な健康リテラシーの尺度を用いて健康リテラシーの状況を調査すること,手術前の健康リテラシーと身体活動が術後の予後に与える影響を検証することを目的とする.これらを検証する事で,手術前後の情報提供のあり方や手術後の身体活動の促し方に関して適切な方法を考案し,手術を受けるがん患者の手術後の生活の質や日常生活自立度の向上に役立てたいと考えている.
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研究成果の概要 |
本研究では、腹部臓器の腫瘍を有し、消化器外科で手術予定となった患者で周術期リハビリテーションが処方された患者を対象に、手術前の健康リテラシーが手術後のアウトカムに関係するかどうかを検証した。 アウトカムとして、手術前から退院時点で身体機能、健康関連Quality of lifeが臨床的に有意に低下したかどうか、退院から90日までの再入院、手術後から退院時までの術後合併症とした。解析は対象者の特性を考慮した状態で行った。 最終的に97名が解析対象となった。手術前の対象者の特性を考慮した結果、手術前の健康リテラシーと手術後の短期的なアウトカムとの間に明らかな関係性は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から,周術期でリハビリテーションが行われている腹部臓器の腫瘍を有する患者においては,健康リテラシーは手術後の短期的なアウトカムに強く影響しない可能性が示された.よって,上記のような患者では,フレイルや身体機能の低下などその他の重要な術後アウトカムのリスク因子に対しての対応を優先した方が,術後の身体機能や生活の質の低下や退院後の再入院,術後合併症の予防に寄与すると考えられた.
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