研究課題/領域番号 |
19K24291
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
山口 慎史 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 特任助教 (60847630)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 傷つきやすさ / メンタルヘルス / 抑うつ症状 / ストレスコーピング / 大学生アスリート / アスリート / ヴァルネラビリティ / ストレス反応 / 性格特性 |
研究開始時の研究の概要 |
アスリートがメンタルヘルスを良好に保つためには個々に応じた適切なストレス対処法が重要である。特に、傷つきやすいアスリートはストレスに直面した際、メンタルヘルスを害しやすく、最悪の場合、競技離脱に繋がる危険性がある。実際、傷つきやすさは抑うつ症状との関連が強く、うつ病を誘発しやすい。そのため、傷つきやすいアスリートの特異性を解明し、アスリートのメンタルヘルスサポートへの応用視点を見出すことを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究課題では大学生アスリートの中でも、傷つきやすいアスリートの心理的な状態がどのようなものかを検討し、解明した研究であった。傷つきやすいアスリートというのは、抑うつ症状やメンタルヘルス不調との関連が強く、傷つきやすい状態にあるほど、抑うつ症状が高かったり、メンタルヘルスの状態が不調であることが明らかとなった。 また、ストレス対処方略の検討については、何かしらの問題があった際に、問題そのもののに対処をしたり、問題そのものに向き合うことよりも、まずは傷ついた感情をどうか軽減・回復させようとする傾向にあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では「傷つきやすさ」ではなく、個人のこころの強さ、立ち直る力などに関心がひかれ、ポジティブな研究が盛んに行われてきた。しかしながら、全ての人がポジティブな心理面を常に有しているわけではなく、傷つきやすく、落ち込みやすい者も居る。 本研究ではこれまでにほとんど解明されてこなかった傷つきやすい状態について、その他の心理的要因との関連性を検討していった。傷つきやすいことでメンタル不調になりやすいこともあるが、傷ついている今の状態を認識することでストレスが緩和することも可能性としては示唆された。
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