研究課題/領域番号 |
19K24299
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
西田 智 福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (40847513)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ハムストリング肉離れ / 伸張性収縮 / ノルディックハムストリング / ノルディックハムストリングフォース / 膝関節屈曲筋力 / 股関節伸展筋力 / 足関節肢位 / デッドリフト / 体幹・股関節伸展筋群 / 等速性膝関節屈曲筋力 / 筋活動 / 信頼性 / 既往歴 / 筋の線維化 / 伸張性収縮筋力 |
研究開始時の研究の概要 |
ハムストリング肉離れは再受傷率の高いスポーツ外傷であることが知られている。本研究では、再受傷リスクの高さに関与すると考えられる、線維化した筋組織の残存と伸張性収縮時の筋力や筋活動の低下、筋束長の短縮といったハムストリングの機能的・器質的問題との関連を明らかにし、ハムストリング肉離れ再発の原因解明に繋がる新たな知見を提供することを目的とする。
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研究成果の概要 |
ハムストリング肉離れ後の筋組織の線維化とハムストリングの機能評価との関連は、コロナ禍の影響もあり解明することができなかった。そこで、近年ハムストリング肉離れのリスクファクターとして認知されつつあるノルディックハムストリングフォース(NH force)に着目し研究を進めた。その結果、NH forceはNH中のハムストリングの筋活動や膝関節屈曲筋力とは関係がなく、デッドリフトのような股関節伸展動作によって発揮される筋力と関係があることが示された。また、NH force測定時の足関節肢位としては底屈位が望ましいことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ノルディックハムストリングフォース(NH-force)が大きいほどハムストリング肉離れの受傷リスクは軽減するといわれているが、NH-forceが何を表す指標かという点については明らかにされていない。本研究によって明らかとなったNH-forceとNH中のハムストリング筋活動量、膝関節屈曲筋力および股関節伸展筋力との関係は、NH-forceの向上に効果的なエクササイズプログラム作成の一助となり、ひいてはハムストリング肉離れリスクの軽減にも繋がる研究成果であると考える。また、NH-force測定に適した足関節肢位を解明できたことは、NH-forceの正確な測定に繋がる重要な知見であると考える。
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