研究課題/領域番号 |
19K24352
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1001:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
小林 真 広島市立大学, 情報科学研究科, 助教 (00843509)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 無線ネットワーク / 電波 / 干渉除去技術 / Backscatter / 高信頼ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,干渉除去技術とBackscatter技術を用いた自己干渉除去による低遅延無線通信と,外来干渉除去による高信頼無線ネットワークを設計する.研究の進めるにあたり,まず設計した手法を確率点過程などで理論的に基礎特性を評価する.次に,得られた基礎的特性を用いて設計手法を改善して,シミュレーションにより性能評価する.さらに,手法の性能について実機への実装および実験を行って詳細に性能評価する予定である.最終的には,広島市内の土砂災害の恐れがある斜面の無線モニタリングネットワークにおいて実証実験を行う事を目指す.
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研究成果の概要 |
実空間と仮想空間とを融合するための正確かつ迅速に情報をやりとりができる無線ネットワークの実現が求められている.申請者は,屋外環境において実空間と柔軟な仮想空間とを融合することで,人間にとって快適・安全な空間の実現を目指して本研究に取り組んだ.干渉除去技術を用いる事で,無線ネットワークの低遅延と高信頼性に寄与する基礎的な仕組みを構築して,性能が向上することを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存のISMバンドを用いた無線センサネットワークによる実空間と仮想空間融合の取り組みでは,信頼性が低く遅延が大きいという問題があった.具体的には,これまでの無線ネットワークの研究では,干渉除去技術などの各種無線物理層技術が個別に単一ネットワークの大容量化のみを目指して検討されてきた.しかしながら,実際の環境では,容量の問題だけではなく,外来の干渉波による信頼性の低下や,遅延の増大が問題となる. 本研究では,コストの観点から携帯電話網を用いる事ができないISMバンドを用いた無線ネットワークにおいて,高信頼・低遅延性を実現する無線ネットワークの構築の一助となる結果をえた.
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