研究課題/領域番号 |
19K24358
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1001:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
明石 修 国立情報学研究所, 学術ネットワーク研究開発センター, 特任教授 (60841202)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自律制御 / BGP経路情報 / 分散協調 / 統合解析 / ネットワークオペレーション / 自律運用 / 協調制御 |
研究開始時の研究の概要 |
複雑化・自動化の進むインターネットの安定した自律運用化に向けて,インターネット全体のグローバルな制御は仮定せず,自組織が環境に応じて他の近傍管理ドメインと協調して,分散観測,統合解析,防御動作を有効的に行う手法を提案し,定量評価を行い有効性を確認する. 本研究では特に経路障害の協調防御に注目し,観測・解析・防御の各戦略を機械学習の手法も用いて分散環境上で決定・実行し,フィードバックループを通して最適化する手法を提案する.
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研究成果の概要 |
インターネットは自律システム(AS)の集合で構成される巨大分散システムである.各ASはBGPにより経路情報交換を行い接続性を維持するが,その構造はBGPの経路広報接続関係をエッジとするASのグラフとして捉えられ,経路情報の拡散や,障害時の振舞を解析するための重要な指針となる. 本研究では,経路ハイジャック等の経路障害時の挙動に注目し,ASグラフ構造の視点からその振舞を解析し,各ASが隣接ASと協調動作した場合の協調戦略の有効性も含めて経路情報の耐性に関して定量的に解析を行い,その有効性を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インターネットは分散システムであり,中央集権的な制御は難しい.現在においても重要な経路ハイジャック等,経路異常に対して,局所的な接続関係等の情報を用いて情報を共有し,その防御を行うのが現実的な解となる.しかしながら,局所的な情報のみを用いたどのような協調の仕方が有効であるのか,さらに定量的にどの程度有効であるのかは不明であり,これをBGP経路情報の接続関係をベースに定量的に解析することは重要である.
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