研究課題/領域番号 |
19KK0089
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松崎 賢史 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (50728582)
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研究分担者 |
久保田 好美 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (80710946)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | モンスーン / 表層水温 / 放散虫 / 寒冷期 / 海洋調査 / 統計 / 熱帯海域 / 放散虫化石 / 海洋航海 / 冬季アジアンモンスーン / 放散虫種 / 温度躍層 / 温暖期 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的浮遊性有虫の地球化学分析から得たデータと比較して放散虫種を過去の温度躍層の変化を復元する指標として確立して、そこからモンスーンシステムが大きく変化した後期中新世における熱帯インド洋の温度躍層の変化を復元して、モンスーンとの相互作用を議論する事である。その為にはドイツのキール大学との共同研究を行って、ドイツの研究船であるSonne R/VとIODP 第353航海が採取した堆積物試料の分析を行う。
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研究成果の概要 |
このプロジェクトでは、現生放散虫種を活用した新しい方法を開発し、北西太平洋の過去1000万年間の表層水温を推定しました。また、オーストラリア周辺での研究では、放散虫の種を活用した過去200万年間の表層水温推定方法を開発しました。これらの手法を用いて、日本海、中央北西太平洋、および北西オーストラリア周辺の中新世後期の寒冷期と中期更新世の移行期における東アジアモンスーンとオーストラリアモンスーンの変動を明らかにしました。その結果、冬季モンスーンの強化に伴い、中新世後期の寒冷期と中期更新世の移行期に海洋生物圏と海洋生産システムが著しく変化したことが示されました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北半球の高緯度地域では、過去50年間で+2°Cの温暖化が起こり、これがさらに 2100年までに2°C増加する可能性があります。 この温暖化により、緯度温度勾配の低下や大気系統の乱れなどが引き起こされ、世界人口の3分の1に影響を及ぼすと予測されます。従って、高度に変動する緯度勾配下の地球気候システムの理解が非常に重要です。 この文脈では、当研究が明らかにした寒冷期を基にした冬季モンスーンの変化やそれが及ぼす海洋生産性の影響は、特に漁業などの日常生活を保護する上で貴重な知見となり得ます。
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