研究課題/領域番号 |
19KK0107
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
渡辺 幸三 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (80634435)
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研究分担者 |
糠澤 桂 宮崎大学, 工学部, 准教授 (20725642)
八重樫 咲子 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (30756648)
ガンボア・メンデス マリベット・アリアナ 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 助教 (30849477)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2020年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | デング熱 / ネッタイシマカ / フィリピン / ボルバキア / 蚊媒介感染症 / 金ナノ粒子 / 集団遺伝解析 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,蚊からヒトへのデングウイルス感染を抑制する昆虫共生細菌ボルバキアが注目されている。本研究は,フィリピン・マニラを対象として,当地のネッタイシマカに自然感染したボルバキアを活用した安心・安価なデング熱制御技術を開発する。ボルバキアに自然感染した蚊幼虫を見つけ,施設で繁殖して都市に放虫するシステムである。この構築のため,自然感染した幼虫を金ナノ粒子で迅速・安価に選別する技術を米国・ミシガン州立大と,蚊の飛翔範囲を推定して最適放虫地点を決定する蚊ゲノム解析技術をドイツ・ベルリンゲノムセンターと開発する。蚊採取と繁殖実験はフィリピンで行い,4か国の国際研究拠点を形成する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,ネッタイシマカに自然感染した蚊共生細菌ボルバキアを活用して、デング熱流行を制御する安心・安価な技術を開発することである。金ナノ粒子を使った簡便なボルバキア検出手法の有効性が確認された。また、マニラのネッタイシマカの集団遺伝解析から、幹線道路を横断する蚊の飛翔が妨げられていることも明らかになった。さらに、メトロマニラで採取した429匹のネッタイシマカ成虫をリアルタイムPCRによりボルバキア濃度を定量した結果、ボルバキア陽性となった267個体のうち、3つのボルバキア系統グループ間で、蚊体内のボルバキア濃度に有意な違いがあることが明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネッタイシマカに自然感染した蚊共生細菌ボルバキアを活用してデング熱流行を制御する手法の活用に繋がる様々な発見をした。特に、ネッタイシマカ体内で高濃度になりやすいボルバキア株があったことは、蚊体内において効率的にデングウイルス濃度を制御するために、これらのボルバキア株の活用が有効だることを示唆する有用な発見となった。
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