研究課題/領域番号 |
19KK0120
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
眞田 靖士 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (80334358)
|
研究分担者 |
高橋 之 大同大学, 工学部, 准教授 (20620842)
権 淳日 大阪工業大学, 工学部, 講師 (70847847)
尹 ロク現 大阪大学, 大学院工学研究科, 助教 (50844205)
|
研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | 地震防災 / 発展途上国 / 鉄筋コンクリート / 建築物 / 耐震補強 |
研究開始時の研究の概要 |
アジア圏発展途上国を襲った近年の地震災害や,研究代表者による現地調査より,日本には存在しない構造的一体性を欠く極めて脆弱なRC建物があり,現在も新築されていることが明らかになっている.本研究では構造的一体性という修正しにくい欠陥をもつ建物を発展途上国でも利用できる技術で再生するため,構造的一体性に対する新しい補強方法の効果を実験的に検証し,また,提案する補強方法を社会浸透させる方策について分析する.日本に存在しない構造を扱うため多国間の共同研究が必要である.耐震先進国の日本がアジア圏発展途上国の地震防災をけん引するための基礎的な知見を若手中心の研究組織により得ることは日本の将来のため意義深い.
|
研究成果の概要 |
本研究では構造的一体性という修正しにくい欠陥をもつRC建物を発展途上国でも利用できる技術で再生するために,【研究目的①】構造的一体性に対する補強をレンガ造の袖壁を用いて克服する方法を提案し,発展途上国の構造的一体性を欠くRC建物に対する補強効果を,中国の東北電力大学において実大2層RC柱梁架構の構造実験を実施して検証した.また,【研究目的②】上記の問題に直面するバングラデシュとインドネシアをアジア圏を代表する研究フィールドと設定し,提案する補強方法を社会浸透させる方策を,建築・都市計画学的な研究アプローチにより分析し提案した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジア圏発展途上国を襲った近年の地震災害や,研究代表者による現地調査より,日本には存在しない構造的一体性を欠く極めて脆弱なRC建物があり,現在も新築されていることが明らかになっている.本研究では構造的一体性という修正しにくい欠陥をもつ建物を発展途上国でも利用できる技術で再生するため,新しい補強方法の効果を実験的に検証し,また,提案する補強方法を社会浸透させる方策について分析した.日本に存在しない構造を扱うため多国間の共同研究を実施した.耐震先進国の日本がアジア圏発展途上国の地震防災をけん引するための基礎的な知見を若手中心の研究組織により得たことは学術的,社会的に日本の将来のため意義深い.
|