研究課題/領域番号 |
19KK0122
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 東海大学 (2020-2023) 鳥羽商船高等専門学校 (2019) |
研究代表者 |
瀬田 広明 東海大学, 海洋学部, 教授 (20311037)
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研究分担者 |
吉田 南穂子 鳥羽商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (10598543)
鈴木 治 鳥羽商船高等専門学校, その他部局等, 教授 (20270275)
今井 康之 鳥羽商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (90506510)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 海上交通工学 / VTS / 視線計測 / 海上交通 / AIS / Vessel Traffic Services |
研究開始時の研究の概要 |
持続可能な海上交通管理手法の確立を目指し,管制対象船舶に対して安全性を担保した操船指示が発令できるように,VTSオペレータのための意思決定支援システムを設計し,その導入策をに提案することを目的とする。そのため,情報提供を行う際にどの情報を重要視し,どのような判断を下しているのかを視線情報を基に分析し,その判断過程の機序解明を行い,開発する支援システムを既設の操船シミュレータにリンクさせ,その妥当性について検証実験を行う。
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研究成果の概要 |
VTSに従事するオペレーターは、船舶交通の安全性と効率性を高めるため、船舶に様々な情報を提供している。本研究では、日本と韓国で実際に業務に従事するVTSオペレーターの実作業を調査するため、2台のアイトラッキング装置を用いてオペレーターの視線停留時間を分析した。日本の清水ポートラジオでは通常2人1組で業務にあたっており、操作室内の機器や資料を関心領域として分析した結果、機器の配置によって作業分担が決定される傾向が見られた。韓国のVTSでは、管制区域毎に1名のオペレーターが担当しており、情報収集や情報提供を行う画面に視線が多く停留していたが、管制日誌への記録にも重点が置かれている事が分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
船舶運航における【操船者―船―環境】の連関システムにおいて、操船者に対して海上交通に関する情報提供を行うVTSは情報環境の1つに分類される。故にVTSオペレーターの作業環境を改善することは、オペレーター自身のヒューマンエラー防止につながるだけでなく、より安全且つ効率的な海上交通の達成につながる。 本研究では、オペレーターの視線情報からその業務実態を大凡把握できることを示し、設備・機器の配置状況といった作業環境により、自ずと業務分担が決まってくることが示唆された。換言すれば、業務内容がある程度決まっている場合には、器類の最適な配置設計がなされているか否かの検証が可能となる。
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