研究課題/領域番号 |
19KK0201
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 (2021-2022) 長崎大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
矢幡 一英 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (40467965)
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研究分担者 |
佐倉 孝哉 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (60816726)
アサレ クワメ・クミ 長崎大学, 熱帯医学研究所, 特任研究員 (70854222)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | マラリア / 赤血球侵入 / 滑走運動 / マラリア原虫 / メロゾイト / 熱帯熱マラリア原虫 |
研究開始時の研究の概要 |
重症マラリアの病原体である熱帯熱マラリア原虫は、宿主赤血球に感染して致死的な病原性を示すため、赤血球感染を阻害することで原虫増殖を防ぎ、病状を抑えることができると考えられる。本研究は、我々が最近発見した赤血球侵入期に用いられる熱帯熱マラリア原虫の「滑走運動」に着目する。海外共同研究者らが有する薬剤誘導性遺伝子ノックアウト法を用いて滑走運動に関連する原虫分子の同定を行なう。また、網羅的リン酸化解析法により滑走運動の前後での原虫分子のリン酸化状態を比較することにより、滑走運動の活性化機序を解明する。これらによりワクチン候補抗原と創薬に繋がる基礎情報を集積する。
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研究成果の概要 |
重症マラリアの病原体である熱帯熱マラリア原虫は、宿主赤血球に感染して致死的な病原性を示すため、赤血球感染を阻害することで原虫増殖を防ぎ、病状を抑えることができると考えられる。本研究は、近年発見した赤血球侵入期の熱帯熱マラリア原虫が持つ滑走運動に着目し、滑走運動に関わる原虫分子を明らかにした。赤血球侵入期におけるマラリア原虫の滑走運動に関わる分子の同定は、今後、赤血球侵入期を標的とし原虫増殖を抑制するためのワクチン候補抗原につながると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マラリア原虫の赤血球侵入機構の解明は、マラリア原虫の侵入・増殖を阻害する方法を見出すために重要な研究課題である。マラリア原虫の赤血球侵入機構の解明により、マラリア原虫増殖を阻害する具体的な標的が明らかになるため、世界中の研究者が全貌の解明を急いでいる。本国際共同研究による原虫分子の同定は、創薬やワクチン開発の新しい標的候補分子となり得るため、マラリアのコントロールと撲滅のための更なる国際的な共同研究に発展していくものと考えられる。
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