研究課題/領域番号 |
19KT0004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
井上 剛伸 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究部長 (40360680)
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研究分担者 |
二瓶 美里 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (20409668)
硯川 潤 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究室長 (50571577)
水野 純平 京都大学, 人間・環境学研究科, 特定研究員 (60822286)
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研究期間 (年度) |
2019-07-17 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 支援機器 / オラリティ / ユーザーインタフェース / ロボット / 電動車椅子 / 高齢者 / 居室の散らかり / ユーザ・インタフェース / 住環境 / 情報支援ロボット / 居住環境 |
研究開始時の研究の概要 |
支援機器や介護ロボットの分野で注目されている「relationship technology(かかわり合いの機器)」では、支援が必要な人々の心理的・精神的安定に深く影響を及ぼす可能性のある支援機器のあり方が新たな課題となっている。本研究ではこの干渉度合いを制御することで心地よい有用性と依存性のバランスを作り出せるのではないかと考え、利用者に福利をもたらし、人々の関係性に介在し人々の寛容さを最大限に引き出す、オラリティをベースとしたかかわり合いの機器の機能や要件を、実証的に明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では,かかわり合いの機器を対象とし,オラリティを核とした機器と人とのコミュニケーションに求められる要件を示すことを目的とした. 情報支援ロボットを用いた音声による情報提示,電動車椅子の走行時の注意喚起,居室空間の散らかり度合いのモニタリング機器に関して検討を行い,伝わりやすく,かつ過干渉にならない情報提示方法を確かめる事ができた.これらの結果から,オラリティの考え方は,かかわり合いの機器の開発や利用において,その具体的な方策を考えるために重要であることが示された.また,オラリティの知見を生かしたかかわり合いの機器の利用は,利用者の感情に影響を及ぼすとともに,人の行動を促すことも示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,かかわり合いの機器という新たな概念を研究対象とし,オラリティの視点から,人と機器の適切な関係を導き出すという点で,福祉機器工学における新しい学術的意義を提供する.また高齢化や障害の重度化,という社会的な課題に対する技術的な解決策を提供する点において,社会的意義も満たしている.今後DXやAIといった新たな技術が急速に普及することが現実味を帯びている中,それらの技術と利用者そして支援者の関係を適切に構築することが,より一層求められる時代になる.本研究で得られた知見はそのような課題に対しても,役立つ知見を提供することができる.
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